第6話「想いの竜ーテイルドラゴンーその3」
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すると何やらジェット噴射のような音が聞こえてきた。
「なに?この音?」
『ちょっと静かにしてろよ……』
「その声、ヒーローCか!?」
『よっ……と。これで良し』
鎖が壊れる音とともにいきなり目の前に2メートルはありそうなロボットが現れた。
「「え?誰だよぉぉぉぉぉ!?」」
『うるせえ!!静かにしてろ!!』
鎖を引きちぎったロボットは2人を抱えて慧理那の側に降り立った。
「あ……あなたは一体?」
『見ての通りバイクだろうが』
総二と愛香を地面に降ろすロボット。
よく見れば足にはタイヤがついており、背中にはバイクのハンドルらしきものがついている。
「もしかして……あのバイクか!?」
『その通り。マシンサラマンダーアクションモードってところかな?』
「そういえば変形するって言ってたような……」
「おお!!バイクの名前はマシンサラマンダーというのですね!!」
驚愕する総二と愛香。興奮する慧理那。
まあ、いつも通りといったところであろう。
『ってオイオイ、千優のやつ……ヒーローフォンどこに投げたんだよ……』
「えっと……確か……この辺じゃなかったっけ?」
「桜川先生の方へ投げたからこの辺の筈よね?」
『あれがありゃこの状況でももっと楽に……』
「わたくしも手伝います!」
放られたヒーローフォンを探し始める一同。
その間も千優は戦っている。
だが、フィールドの影響か動きが鈍ってきているようだ。
『どこだ……どこにいったんだ……』
「あ、ありましたわ!!」
急いでヒーローフォンを拾う慧理那。
「会長!!それヒロ兄に投げて!!」
「はい!!千優さん!これを!!」
電源を入れ、3秒と待たずに起動したヒーローフォンを力いっぱい放り投げる慧理那。
慧理那が投げたヒーローフォンはまっすぐ千優の元まで飛んでいく。
「おう!!」
飛んできたヒーローフォンを左手で受け取る千優。
『Changeチェンジ』
チェンジのアプリを立ち上げ、腹部に当てると自動でベルトが巻かれる。
その瞬間、千優の動きにキレが戻った!!
「ハッ!!テヤァッ!!」
「ヌグァッ……」
最後の一人の腹に正拳突きが決まる。
残るは尊の体内の1体だけとなった。
「頼むぜ!!」
右手にドラゴファングが転送されてくる。
ヒーリングフルートの吹き口に口を当て、息を吹き入れる。
ポロ〜ロロ〜ロ〜ポロ〜ロロ〜ロ〜ポロ〜ロロロ〜ロ〜ロ〜ロロロ〜
今回の曲は夕日の風来坊がいつもハーモニカで吹いているあの曲のメロディー。
邪悪を祓う旋律が、倉庫全体に響き渡
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