第5話「想いの竜ーテイルドラゴンーその2」
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まさか……やめろ!!」
「尊!離しなさい!!きゃっ!?」
俺の叫びも虚しく、尊さんは慧理那に鎖を巻き付け、吊るし上げてしまった。
「そこで喚いてろ」
「テメェどこまで……」
「さてと、本題に入るか」
「はっ!!」
……腹に正拳突きが命中し、後方に吹っ飛ばされた事にに気が付くまで3秒かかった。
「グッハァ!?」
受身を取り、バランスを取り直して着地した瞬間!!
「ッ!?身体が……重い!?」
「その通り」
「なっ!?」
目の前に一瞬で移動した事に驚く俺に、尊さんが説明する。
「Jフィールドは普通の人間の身体に多大な不可をかけ、動きを鈍らせる……」
「なん……だと……」
「このフィールド内で動けるのは我々か、お前達の様に変身できるもののみ……だが、変身できなければ我々にとってここまで有利な戦闘は無い!!」
右から尊さんの蹴りが顔に迫る。
「クッ……」
防ぐために手を伸ばそうとしたが……ダメだ、身体が重くて動かない!!
もろ直撃で顔に食らってしまった。
「ガハッ!!」パリンッ
受身をとろうにも身体が動かず、地面を転がる俺。
そして……フォトンサングラスが破壊されたようだ……。
地面を転がった時に、レンズが割れてフレームも曲がっている……もう使えないだろう……。
「ち……千優……さん?」
「……え?」
慧理那の声に顔を上げる。
「千優さんが……テイルドラゴンでしたの!?」
そうか……フォトンサングラスが壊れたから認識撹乱イマジンチャフが効果を無くしたのか……。
ならばもう隠す必要はあるまい。
「そうさ……俺がテイルドラゴンだったんだよ……」
「まさかテイルド……ヒロ兄がテイルドラゴンだったのか!?(棒)」
「ぜ……全然気づかなかった(棒)」
うん、この前「もしも俺の正体がバレても、お前達だけはバレたらヤバいから、その時はどうにか誤魔化せ」って言っておいたけど……総二、愛香、お前ら棒読み過ぎる……まあ、この状況なら別に慧理那も気にもとめられなさそうだけどさ……。
「ゴチャゴチャ言ってる暇があったら逆転してみなよッ!!」
「ゴハァ!!」
背中を思いっきり踏みつけられ、肺から空気が抜ける。
視界が……霞む……。
「どうした?もうお終いか?」
「う……ぐ……」
「お前たちもやれ。徹底的にな!!」
残りの4人もこちらへやって来る。
「オラッ!さっきまでの威勢のよさはどうした?」
「ウグッ!!」
「大口叩いていた割にはそれ程強くないじゃないの?これでも食らえよッ!!」
「
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