第5話「想いの竜ーテイルドラゴンーその2」
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「お前、いつの間に!?」
「このフォトンサングラスにはカメラと通信機が付いていてな、念のため今までの映像は基地までリアルタイムで送ってあるんだよ!!」
「ぬぐっ……」
実はこのハッタリ、半分は本当の話だ。
フォトンサングラスのカメラからは今、リアルタイムでマシンサラマンダーでスタンバってるヒーローCと観束家の地下基地に映像を送っている。
ヒーローCもこの状況で最善の策を練っている頃だろう。
「お前達もあの2人を相手にはしたくないだろ?」
「ちぃっ……仕方あるまい。その要求、飲んでやろう」
よし、かかってくれた。
「聞いたなヒーローC」
『了解した』
小声で通信する。
あとはヒーローCが上手くやってくれるだろう。
「さっさとしろ!!」
「わかったよ……ほらっ」
ヒーローフォンの電源を切り、尊さんの方へ放る。
……だがその瞬間、尊さんの表情が余裕に満ちた。
「捕らえろ!!」
あっという間に俺は、残っていた非リア達に押さえつけられてしまった。
「Jフィールドを発生させろ。この倉庫を取り囲め!!」
追い出され、その辺を彷徨っていた黒い霧が倉庫を取り囲み、倉庫全体を取り囲むバリアとなる。
光が遮られ、倉庫内はまるで某都合いいの結界のような赤を基調とした不気味な空間へと変貌した。
「なっ!何をするだァ────ーッ!?」
「馬鹿め、増援が来るのならば増援が侵入できないようにすればいいではないか」
「騙したな!!」
「約束は果たすぞ?人質は全員こ・の・世・か・ら・解放してやる」
「ハハハハハハ……」
「流石リーダーだ、言うことが違うぜ」
ジェラシェード達の嘲笑う声が倉庫内に響く。
クソッ!!ハッタリが裏目に出た!!皆を逃がすどころか逃げ道を失った!!
「もごもご……ぷはぁ……卑怯ですわよ!!」
「チッ、結び方が甘かったか。まあいい、どうせ猿轡しても五月蝿い事に変わらんようだが……」
自力で猿轡を外すことが出来た慧理那が叫ぶ。
「尊、目を覚まして!!テイルドラゴンさんや観束くん達を解放しなさい!!」
慧理那……自分の身より俺達を優先するとは……まったく、俺と同じ事考えやがって……。
「……五月蝿いと言っただろう。黙って見ていろ」
「いいえ、黙りませんわ!!尊の身体から出ていくまで、わたくしは呼び続けます!!尊!目を覚ましてください!!尊!!」
「うっ……グッ……」
頭を押さえ苦しみ始める尊さん。
もしかしたら正気に……。
「黙れ……黙れ黙れ黙れぇぇぇぇぇ!!」
もう一つ鎖を取り出す尊さん。
「
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