第3話「Cの追憶/決意の夜明け(ライジングサン)」
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換するらしいから、防ぎきれなかった光弾はそのままエネルギーに変換させていたよ」
あんまり食らうと耐えられなくなるらしいけど……と笑いながら付け加える千優。
「そうか……。あ、それともう一つ……」
ドクターフィッシュギルディが思い出したように質問する。
「何故、君はあの二人にトドメを刺さなかったんだ?」
トドメを刺して、属性玉エレメーラオーブを手に入れれば、後の戦いが楽になる。だが、千優はそうしなかった。
ドクターフィッシュギルディの疑問はもっともであった。
「先にダウンするか、全身がリングの外に出たら負け……なんだろ?別に倒せなんて一言も言ってないんだし、なにより……」
「なにより……、何だ?」
「いや、何でもない。気にするな」
千優は思った。
こんなに仲の良いチームメンバーだ。死ぬ瞬間まで一緒にいたい……多分メンバー全員、そう思っていない訳はないよなぁ……と。
これは、戦うべき敵に親しみと敬意を抱いてしまった、千優の優しさだった。
──―午前2時55分 ジェラシェード到着まであと5分
『いよいよ時間がないぞ……』
相棒の焦る声が聞こえる。
「あと5分か……急がねえと奴らが到着しちまう……」
これ以上時間がかかればはち逢わせてしまうかもしれない。ここからは速攻で片をつけなければ……。
□□□□
「リーダー、あんた……本当に良いのか?」
アントライオンギルディは心配していた。
既に二人やられた。若手のウルフギルディの小僧はまだしも、おそらくこの中で2番目くらいに経験を積んでいるタランチュラギルディまでやられたのだ。
そして、もし、オレがやられた場合、次はリーダーであるドクターフィッシュギルディが戦わなくてはならなくなってしまう。
しかし、そんな事になれば……。
そんな彼の悩みを見破るかのように、ドクターフィッシュギルディは告げる。
「戦う前から負けたときの事を考えるんじゃない!!そんなことをしている奴は、その時点で時点で、既に負けているんだ!!」
「ッ!?……ドクターフィッシュギルディ……そうだな……そうだよな!クヨクヨ悩んでても仕方ねぇ!!オレは行くぜ!!」
そうだ、こんな事で悩むなんざオレらしくもねぇ!オレは、俺のできることを全力でやるんだ!!
□□□□
「行くぞ人間!!オレでお前の連勝を終わらせてやる!!」
先ほどの二体以上の気合を感じる……もう後がないから焦っているのか……だが、こちらにも時間が無い。だから3分以内で決めてやる!!
「では、三回戦目……」
さっき地面に穴開
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