第2話「Cの追憶/運命の始まりの夜(ビギンズナイト)」
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ち合わせていないので仕方がない。
「そうか……ならば来い!誇り高き戦士よ!!」
「行くぜ!!……ってどうやって変身するんだっけ?」
ズコーッ!!
盛大に全員がズッコケた。勢いに任せて戦闘員全滅させたから、すっかり聞き忘れていた。
『今から説明するから、ちゃんと最後まで聞けよ……』
「スマン……。頼むわ……」
敵の方を見ると、
「なあ、これ今のうちに捕らえたほうが早くないか?」
「ダメだ!生身でアルティロイドを全滅させたとはいえ、普通の人間だぞ!待ってやらねば失礼だ!!」
「あれで普通の人間と判断するのもおかしいと思いますが……、まあ、失礼に変わりありませんね」
「変身前に攻撃とか、そんな卑怯な真似出来るか!!」
「……スマン、俺が馬鹿だった」
アントライオンギルディの一見まともな意見が、他三体に全否定されていた……。
まあ、助かるな。わりと憎めない連中だな、エレメリアン……ローカルヒーローの悪役みたいな雰囲気があって倒すのが惜しまれるが、彼らは人間の心の輝きを奪う侵略者なんだ。倒さなきゃいけないんだ……。
きっと、ローカルヒーロー達もこんな気持ちで戦っているのだろうか?
『まず、「変身アプリ」を起動させて、スマホを腹部にあてろ。Changeチェンジってアプリあるだろ』
「ああ、これか」
アプリチェンジャーみたいだな。アプリを起動させると、
『Changeチェンジ』
と起動音声が鳴った。カリスっぽくてカッコいい音声だな。
そしてスマホを腹に当てると、自動でベルトが巻かれた。ナンバー入力するガラケー型じゃないがこれはこれで気に入ったぞ。
『次に、ベルトの左右にあるボタンがあるだろ』
「これだな……」
ベルトの左右には、アギトのオルタリングみたいに丸いボタンがついている。これを押すのか。
『まずは右、次に左のボタンを押せばあとはスーツが装着され、変身が完了する』
よし、使い方は解った、あとはボタンを押すだけか。
「行くぜ相棒!変身!!」
『startスタート-upアップ』
瞬時に、身体が光に包まれる。俺には知覚する事も出来ないくらい早かったが、全身にプロテクターのような物が装着されたのが分かった。
そして、ベルトになったヒーローフォン、もとい「ヒーロードライバー」から電子音声が聞こえてきた。
『H・E・R・O!!HEROヒーロー!!』
変身音か、シンプルだが気に入った!ビーストっぽさを感じさせる音声は、俺の属性を、俺の憧れをリズムに合わせて読み上げた。
「おお、それがお前の戦闘形態か!」
「名乗る名前は無いが、俺には戦う理由がある!!」
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