第2話「Cの追憶/運命の始まりの夜(ビギンズナイト)」
[2/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、もう一つはコブラギルディを凶暴化させた黒い霧の解析結果だった。
黒い霧については、スパロウギルディも気になっていた。だが、今は目の前の疑問を片付けるのが先だ。
そう考えたスパロウギルディは、テイルドラゴンについての解析結果を開いた。
「こ、これは……」
□□□□
喫茶店「アドレシェンツァ」にて
店の前に到着すると同時に、俺はブレーキをかけ、バイクに搭載された光学迷彩装置を解除する。
「ふぃ〜……疲れた……」
「ふぃ〜……じゃないわよ!ヒロ兄……どんだけスピード出してたのよ……」
「本当に……、あっという間だったな……」
「時速600キロ前後は出せるスピード。ある程度の飛行能力。光学迷彩による透明化。あと、変形機能なんかもあるぞ」
「「なんだよ(なによ)その特撮好きのロマンの塊スペックは!!」」
同時に全く同じツッコミ入れやがった。やっぱりベストマッチなんだよなぁ……。いっその事付き合いなって。
「じゃ、ちゃんと説明するから先に店で待っててくれ」
「ああ、母さんやトゥアールにも無事だって報告してくるよ……」
互いに肩を貸しながら歩いていく二人を見送りながら、スイッチの1つを押す。するとバイクが一瞬で分解され、パーツがどんどん外れていき……バイクが留めてあった場所には、一台のマウンテンバイクが駐輪されていた。
「「って、えええええ!!」」
あ、二人ともまだ店に入ってなかったのか。いきなりバイクのパーツが外れて中から自転車が出てきたら、そりゃ驚くだろうな(笑)
「ほら、驚いてないでさっさと入るぞ」
怪我人の二人に気を使い、俺がアドレシェンツァのドアを開ける。
「おじゃましm……」
「総二様ーッ!!」
「メメタァ!」
ドアを開けた俺は、いきなり中から出てきた銀髪の美少女に突き飛ばされ、壁に背中をぶつける羽目になった。
いきなり何だよ……。と思って顔を上げると、その少女は総二と愛香に抱き着いていた……その蒼い瞳から大粒の涙をボロボロ零しながら……。
「……よかった、えぐっ……ご無事で……ひっく。愛香さんも……えふっ、本当に……お二人とも……帰って……きてぐえでぇぇぇぇぇ!!」
「トゥ、トゥアール……お前……」
「私達のこと……そんなに……」
「……心配しだに……ぎまっでいるじゃないでずがぁぁぁぁぁ……」
なるほど、この子も仲間なのか。この白衣を見るからに、さしずめ二人に変身する力を与えた科学者……といったところか。
相当心配していたんだろうな、顔が涙でぐしゃぐしゃだ。……さり気なく総二の腰に手を回し、ベルトに手をかけようとしている事に目を瞑れば。
なるほど、痴女か。愛
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ