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銃弾の幻想歌
初依頼を受けました。気持ち悪かったです。
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 「ここか。依頼の場所は」
俺とキリナと莉理亜とミアはミクノブを出てとあるただただ広い鳥取砂丘みたいな所へ来ていた。それもこれも依頼を受けたからだ。

「いやぁ。ミコト君の初めての依頼がまさかのストメンスだとは。なかなかに面白いと思うよ。僕はだけど。あそこでブツブツ言っている人はわかんないけど」
とミアはキリナを指さして言った。それにつられ俺はキリナの方を見た。
「VSR-10G Specを使うにはもったいない依頼だ。グロック18cを使ってみるか。いや、でもなぁ」
と何やらぶつくさぶつくさ言っている。
 因みにストメンスとはスライムみたいなやつである。スライム君、カッコイイ名前貰ってるじゃないか。あと害虫にはそれぞれ名前があり、レベルごとに実体化してくるとかなんとか。
実体化と言っても熊みたいな奴や、鳥みたいな感じの奴とか………もう、モンスターじゃん。害虫っていうか魔物じゃん。ただ、害虫は色が赤と青と黄色と紫が入り混じったような色だとか。(莉理亜談)

「あ、スラ……じゃなくて、ストメンスが来ましたよ」
莉理亜はまだストメンスには慣れていないらしい。
「ミコト、グロック18cを用意しろ。VSR-10G Specじゃあ、あいつらは文字通り消し炭になってしまうからな」
「分かった」
マジか。あのスナイパーライフル、スライム………じゃなくてストメンスごときなら消し炭なのか。
…………………………やべぇやつじゃん
と、とにかく、腰にある俺の近距離戦闘武器のグロックを右手に構えた。
妹に押し切られ、サバゲ―を一時期やっていたから銃の構え方は一応知っている。
構えて近くにやってくるのを確認した俺は思った。
―――なんだ?この気色悪い色は
そう。見るからに怖い夢に出てくる感じのぐちゃぐちゃした色だった。
―――うっぷ。気持ちわりぃ
ずっと見ているとやばくなりそう。
直感的にそう分かった俺は手にあるグロックの引き金を引いた。
ドカァァァァン
ストメンスに当たったかと思いきや、ストメンスの横にあった岩が砕け散った。
「なっ」
?だ。銃口はストメンスに向いていたはず。
あ、そうか。標準を合わせていない。
ストメンスの気持ち悪さにビビってしまい、標準を合わせていなかったんだ。多分。
そうと分かった俺は一度深呼吸してもう一度ストメンスに向き合った。
とは言え、向こうもこちらが危険だと感知し、体当たり(みたいなもの)をしてきた。
俺はそれをかわし、銃口を向け、標準を心臓(のところらへん)に合わせ、そして―
引き金を引いた。
ドガァァァァン
「キリュリュキェェェェェ」
とこれまた気持ち悪い悲鳴を上げてストメンスはここから退場した。
「ふぅ」
初めて害虫を討伐(?)した俺は一つ深呼吸をした。

「お疲れ〜
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