第三章
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に相応しいものであり観客達はその彼に拍手と歓声を送った。
その後でトスカニーニはワルターのところに行って言った。
「君は今は静かにしてだ」
「そうしてかい」
「そうだ、気持ちを落ち着け」
そしてというのだ。
「心を養生することだ」
「そうすべきか」
「そうだ、今はそうしろ」
「正直今は」
「何も考えられないな」
「絶望しかない」
「それは当然だ、だが」
それでもとだ、トスカニーニはワルターに告げた。
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