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渦巻く滄海 紅き空 【下】
三十八 名前
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事だけが、寸前までナルトがいた証拠であった。













あの時、自分の本当の名を知った瞬間、カブトの願いは変わった。
己のアイデンティティの確立を望んでいた彼の望みは、今や違う。
カブトの現在の願い。

それは、うずまきナルトの中で、己の存在が絶対的になる事。
それだけを望んでいた。

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