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カーク・ターナーの憂鬱
第一章 登場人物
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に命が宿る事となる。命名はタイロン。

 ヤン・タイロン
カークの兄貴分であるトーマスとシーハンの子供。銀英伝原作読者なら知らないはずはないある人物の父親でもある。原作比で7年早めの登場

 カトリナ・アルザス
アルフレッド・ローザスの幼馴染。もともとアルフレッドに思いを寄せていたが告白できずにいた。カークとの約束で帝国亭で食事をとるようになったアルフレッドに誘われて帝国亭に一緒に行くようになり、恋人となる。進路は士官学校に隣接する音楽学校。カーク達の会食にも参加しており、クリスティンとも友人である。

 アデレード
ブルース・アッシュビーの恋人のひとり。よそ見をしがちなブルースの気を引くために、一時的に首席となったターナーにわざとダンスパーティーで密着するなど、ブルースの嫉妬を煽る手段に出た。音大では中心人物的な存在だったが、手段を選ばない所があるため、自分の彼氏を紹介したくない存在と認定された。背景はどうであれ婚約者持ちにアプローチをかけた様に見えるため、彼女の行動でその評価をさらに高める結果となる。

 ファネッサ
カークがダンスパーティーに参加する代わりにファンのダンスパートナーになった音大生。コミュニケーションが苦手なファンに合わせて楽しい時間を過ごせる。ある意味逸材。

■ビジネス界

 井上オーナー
誠実な商売を心掛けるウォーリック商会から独立した商人。惑星エコニアで食品を軸に商会を経営している。エコニアに新設された捕虜収容所内に売店を出店していた。主人公のカークとその兄貴分であるトーマスを将来の幹部候補と考えていた。もっともトーマスは軍に志願し、カークは航海士見習いになった為、彼の目論見はついえた。

 キャプテン佐三(出光佐三)
井上オーナーと同じく、ウォーリック商会から独立した商人。商船の艦長も勤める。亡命事業に参入する為、帝国語が堪能な若者を探していた。井上オーナーからの紹介でターナーを航海士見習いとして雇った。

 グレック会長 イネッサ夫人(ウォーリック商会)
ウォーリック商会の先代。現在は息子達に経営を任せている。バーラト系融和派の雄であり、亡命帝であるマンフレート2世とも面識があり、帝国の美術品にも造詣が深い。

■軍関係

【帝国軍】

 マルティン・オットー・フォン・ジークマイスター
帝国からの亡命軍人。統合作戦本部分室所属で中将待遇軍属。帝国軍時代は艦隊司令で大将。帝国騎士。46歳の時に突如、同盟へと亡命する。家庭では暴君だった父親への反発で、押収品として自宅にあった発禁書に触れ、共和主義思想に目覚める。同志を募り、対帝国の諜報網を作り上げ、理想の国を自分の目で見たいという思いから亡命した。だが、同盟は理想国家ではなく、希望を失っていた。ターナーが書いた卒論に触れ
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