第四幕その十二
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「途方もなく長い間続いていて今もだからね」
「オズの国よりもずっと古くからあるお家なんてね」
臆病ライオンも言うことでした。
「僕も想像出来ないよ」
「実は聖書が出来た時代よりも前からあるとか」
「ああ、キリスト教のだね」
「さらに古いらしいから」
「一体どれだけ古くからあるのかな」
流石のカエルマンも首を傾げさせてしまいました。
「日本の皇室は」
「源氏物語にも普通に出ているね」
教授はこの古典の名前を出しました。
「皇室は」
「あの本凄く古かったね」
モジャボロは教授に応えました。
「確か」
「その頃にはもうだよ」
「日本の皇室は存在していて」
「そしてだよ」
そのうえでというのです。
「源氏物語にも出ているからね」
「それは凄いね」
「イスラム教が出来た頃には」
源氏物語よりも前の時代です。
「存在していたしね」
「アーサー王の頃にもかな」
「勿論だよ、オズの国にはアーサー王もおられるけれど」
「円卓の騎士さん達もね」
「聖杯を守護してね、そのアーサー王の時代よりも」
「古いんだね」
「私はこのことを知って腰が抜けたよ」
かつては自分の知識に誇りを持ち過ぎていて尊大なところもあった教授でもそうなったというのです。
「こんな家があってしかも」
「皇帝だね」
「それだけにだよ」
「凄いものがあるね」
「ひょっとしたら」
ここでナターシャが言いました。
「オズマ姫はもう」
「日本の天皇陛下とお会いするお話が出ているとか」
「そう言うのかな」
「そう思いましたけれど」
「実現したら凄いね」
教授はナターシャにかなり真剣な面持ちで応えました。
「公には出来なくても」
「日本の天皇陛下とですね」
「オズマ姫がお会い出来たらね」
「凄いですよね」
「真剣に考えてみようか、オズマ姫と私達が日本を訪問するか」
例え公に出来なくてもです。
「それかね」
「天皇陛下にですね」
「オズの国を訪問してもらうか」
「どちらかですね」
「実現出来る様にね」
動いてみようかとです、皆はそうしたお話もしました。そうしたお話もしつつクマセンターでのパーティーを楽しむのでした。
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