第四幕その十
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「楽しむよ」
「では僕もそうさせてもらうよ」
「僕もね」
かかしと樵もでした。
「食べる必要も飲む必要もないから」
「皆がそうするのを見て楽しませてもらうよ」
「では私も」
伍長も言ってきました。
「その様に」
「貴女は伍長って言うけれど」
ナターシャは今度は伍長にお話しました。
「ただね」
「ただとは」
「このセンターの軍事の責任者よね」
「ラベンダー熊様からそう任じられオズマ姫様からも認められた」
背筋をぴんと張っての返事でした。
「クマセンターの軍事責任者だよ」
「伍長さんは下士官で階級は高いと言えないけれど」
「それでも立場は将軍に匹敵するのだよ」
「そうなのね」
「私は」
「じゃあクマセンターでとても偉い人なのね」
「如何にも」
ここでも背筋をぴんと張って答えました。
「以後ご承知あれ」
「それじゃあね」
「その様に」
「オズの国はそこも外の世界と違うのね」
「ちなみに私は自分の国の軍隊の司令官よ」
王女も背筋をぴんとさせてナターシャに言ってきました。
「階級は大将よ」
「大将ですか」
「元帥ではないけれどね」
「元帥になりますと」
「もうね」
それこそというのです。
「特別偉いから」
「軍隊においては」
「だからね」
それでというのです。
「お母様やお姉様がおられるし王様のね」
「お父上がですね」
「おられるから」
「大将ですか」
「この階級でも充分過ぎるから」
こう言っていい位に階級が高いというのです。
「これでいいの」
「大将閣下ですか」
「オズマ姫からも認めてもらってるわ」
「お国の軍隊の大将ですね」
「そしてオズの国においてもね」
「大将閣下ですか」
「そうなのよ」
その立場にあるというのです。
「それでオズマ姫ひいてはウィンキーの皇帝であられる樵さんの指揮下にね」
「入っているんですね」
「そうなのよ」
「あれっ、そう言われたら」
ここでカエルマンはあることに気付きました、その気付いたことは一体何かといいますと。
「ファイター大尉は大尉でも」
「ウィンキーの軍隊では僕に次ぐからね」
「大将のアン王女よりも上にあるね」
「そうだよ」
実際にというのです。
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