第四幕その六
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「やはり国におらんとな」
「駄目ですからね」
「そうじゃのう」
リンキティンク王は王子に応えました。
「全く以て」
「ですから旅が終わりましたら」
「国に帰らないとな」
「全くじゃ」
「そうだね、特に君達は」
カエルマンもフェアリーの娘達にお話します。
「絆が強いみたいだしね」
「七人でいつも考えて動いています」
カヤがカエルマンに答えました。
「本当に」
「そうだよね」
「起きている時も寝ている時も一緒ですし」
「寝ている時もなんだ」
「ベッドも」
その寝る場所もというのです。
「同じです」
「そうなんだね」
「見る夢も一緒ですし」
「おや、そうなんだ」
「はい、私達は」
「夢の中でも一緒なんて」
「七人全員が」
一人も欠けずにというのです。
「そうなんです」
「それは凄いね」
カエルマンはカヤのお話を聞いて言いました。
「本当に」
「国はこのセンターの北北東の森です」
今度はミユがお話します。
「その森全体がです」
「君達の国だね」
「そうなんです」
ミユは臆病ライオンに答えました。
「そして森の糧で暮らしています」
「食べものや飲みものを手に入れてだね」
「お家や宮殿もです」
そうしたものもというのです。
「あるんです」
「まさにフェアリーの場所だね」
「本当にそうですね」
「僕もお話を聞いて思ったよ」
「それで、ですが」
女王がここで皆に言ってきました。
「私の誕生日のパーティーに」
「それにだね」
「皆さんも招待したいのですが」
こう言うのでした。
「如何でしょうか」
「私達をなの」
「はい」
女王はナターシャに微笑んで答えました。
「是非」
「それでは」
「そして」
女王はさらにお話しました。
「皆で楽しみましょう」
「女王様のお誕生日のパーティーを」
「そうしましょう」
「あのですね」
マユが女王のすぐ傍に来て言ってきました。
「私達フエアリーは歌と踊りが大好きで」
「わしと同じか」
「そうなんです」
マユはリンキティンク王にその通りだと答えました。
「実は」
「それでか」
「是非です」
本当にとです、マユはリンキティンク王に応えてさらにお話しました。
「賑やかなパーティーにしましょう」
「ほっほっほ、そこもわしと同じじゃな」
「そうですね、賑やかなのも大好きですし」
「陽気でのう」
「はい、ただ」
ここでマユはこうも言いました。
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