暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0021話
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いて紙の束を取り上げて、言葉を止める。
 紙の束には『人工的な念動力者の作成と強化調整』とタイトルが付いていた。
 人工的な念動力者? これはつまり、ガンダムで言う所の強化人間みたいなものか?

「……その前に、色々と聞く必要が出来たようだな。このレポートとか、あっちの脳みそに関してとか」
「ひぃっ、し、知らない! 僕は何も知らないんだ!」
「ほう、では何でこんなものがここにあるんだ? それにここはお前の部屋だろう? そこにある脳みそを知らないなんて事があるか?」
「そ、それは……そうだ、僕が知らない間に誰かが勝手に置いていったりしたんだ。だから僕は関係ない。無実だ。ハンス中佐に連絡してくれ」

 みっともなく喚いている所長の左手首をスライムで包み込み、溶かし始める。

「さて、お前がきちんと話をするまで溶かし続ける。骨まで溶かす前に正直になってくれると助かる」

 徐々に、徐々に、本当に少しずつスライムは所長の手を溶かしていく。
 基本水銀で出来たスライムなので、手が溶かされている様子は外からは判別出来ない。
 溶かされている手の感触しか感じる物はない為に、数秒もしないうちにあっさりと降参する。

「や、やめてくれ、頼む! 何でも僕が知ってる事は教えるから、頼む!」

 顔を涙と鼻水でぐしゃぐしゃにして泣き喚くその姿を見ながら、再度指を鳴らしてスライムから解放してやった。
 その手は全体的に赤くなっており、所々皮膚が溶けている。
 そしてそんな自分の手を見て、再度泣き喚く所長。
 懐に手を入れ、中に入っている録音機器のスイッチをONにする。

「黙れ。約束通り解放したんだ。喋って貰おうか」
「わ、分かった。分かりました。確かに僕はDCやテロリストに情報や物資を横流ししています。そこにあったデータディスクはその横流しに関する裏帳簿になっています」
「で、ハンス中佐とやらはどう関わってるんだ?」
「ハンス中佐にはその立場から色々と便宜を図って貰っていて、そのお礼に儲けの2割を渡しているんです」

 ふむ、決定的な証拠にはならないが、ハンスに嫌疑を掛けるには十分だろう。
 録音機器のスイッチをOFFにする。

「さて、次はあの脳みそだ。きちんと話して貰うぞ? 話さない場合はもう1度スライムに頼る事になるしな」
「あ、あれは特脳研の実験体だった女の脳みそだ。そのレポートにある通り人工的に念動力を強化しようとしたんだが結局は失敗。その実験の副作用で目を覚ます事がなくなったんだ。そのまま殺しても良かったんだけど、滅多にいない念動力者なんていうレアな脳みそをそのまま処分するのは勿体ないだろう? だから、ハンス中佐に頼んでインスペクターが残していった機械を取り寄せて貰ったんだ。ほら、あの脳に繋がってるケーブ
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