スーパーロボット大戦OGs
0021話
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確認の意味を込めて、最後の問い。
と言うか、話している途中でスライムには自動索敵が可能である事を思い出した。
アヤの脳みそを見て頭に血が昇ってしまったのか。まだまだ未熟だな。
「ああ、もちろん。僕はそんな奴等の事なんか知らない。それよりも君は僕にこんな事をしてもいいと思ってるのか? 僕はこの特脳研の所長、つまりは連邦軍とも繋がりを持ってるんだよ? 今回の件はハンス中佐に報告させてもらうからね」
ハンス、ハンス・ヴィーパーか。確か日本の伊豆基地にいるエリート意識だけが高い能無しだったな。原作ではDCに寝返ってたんだが、こっちではまだ伊豆基地に所属したままか。
所長のおかげで、こいつのバックにはハンスがいる事が判明した。もっと情報を漏らしてくれると助かるんだが。
「ほう、ハンスか。他にはどんな知り合いがいるんだ? 是非聞かせて欲しいものだな」
「き、君に言う必要なんかどこにもない! それよりも早く出て行ってくれないか!」
甲高い声で喚き叫ぶが、研究所の所長をしているだけあってそれ程頭の回転は悪くないようだ。恐らく俺が情報を聞き出そうとしている事に気が付いたんだろう。
……もう、遅いんだけどな。
「なるほどなるほど。ただ、出て行く前にちょっと面白い物を見せてやろう」
「面白い物?」
突然何を言い出した、といった顔でポカンとする所長。
「そう、ちょっとした手品だ。1、2、3!」
3で指をパチリと鳴らす。
同時に空間倉庫が展開され、銀色のスライムの身体が伸ばされる。
「な、なんだそれは!」
驚愕の表情で叫ぶ所長。
幸い所長室という場所なので防音設備はしっかりしているだろうが、五月蠅いものは五月蠅い。
「言っただろう、手品だ。種も仕掛けも無いがな」
口元ににやりとした笑みを浮かべ、スライムで所長室をくまなく探査すると数秒もかからずに異変を感じ取る。
……ここか。
部屋の壁に1部分だけ明らかに厚さが違う場所が存在する。スライムの触感によると中に50cm四方の空間があるようだ。
所長に見せつける意味も込めて、再度指を鳴らし壁を切断させた。
「な……」
所長は現実を超えた出来事に声も出ない様子だが、それは無視して中を確かめる。
恐らく隠し金庫のようなものだったのだろう。正方形の空間の中には3cm程もある紙の束と、データディスクが数枚入っていた。
おまけに余程几帳面なのか、データディスクには『DC』や『その他』等のラベルが貼ってある。
「さて、所長。俺は先程言ったな? それ相応の態度を取る事になる、と」
データディスクを空間倉庫の中へと放り込みながら所長に声を掛ける。
「つまり、これからそれ相応の……」
続
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