第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第49話 シスターウォーズ エピソード2/4
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に小気味良い音と出して、レミリアのその振りにより弾き返されたのである。
そして、その弾はフランドール目掛けて飛んで行ったのだ。
これでフランドールにダメージが与えられるか。だが、そううまくはいかなかったのである。
「フン!」
フランドールは鼻で笑うと、迫って来た自分の弾を、何の問題も無いとばかりに素手で掴み、まるでトマトのように軽々と握りつぶしてしまったのだ。
「猿ノ浅知恵トハコウイウ事ダナ」
「我ガ自分の攻撃デヤラレルワケガナイダロウガ、カスガ」
フランドール達は拍子抜けだと言わんばかりに品性の無い罵り言葉を吐き殴る。
だが、その様子を勇美とレミリアはさして気にしている様子は無かったのだ。そして二人は笑みを浮かべながら目配せをした。
「まさか、これで終わる訳がないじゃないですか」
「フランに取り憑いているお前こそ、ものの見事なみそっかすだなあ」
「!」
二人のやり取りを見たフランドールはこめかみの部分が弾けるような不快感を味わった。
「言ワセテオケバ……」
「口ノ聞キ方ニキヲツケロヨ!」
「現ニ攻撃ハ我ニハ届カナカッタダロ?」
フランドールの集団は皆苦虫を噛み潰したかのような歪に歪んだ表情を見せる。
それを二人は得意気な表情で見据えていた。
「それだけ自分に自信があるなら、もう一回やってみたらどう?」
レミリアは憮然とした態度でフランドールの姿をしたならず者達に言ってのける。
「調子ニノルナヨ、クズガ」
「ナラバオ望ミ通リボロ雑巾ノヨウニシテヤルカラ覚悟シロ!」
そう言ってフランドール集団は再度両手を構えて迎撃態勢に入った。
そして彼女等は先程よりも激しい間隔で紅の弾の砲撃を仕掛けていったのだ。
「来たわよ、勇美。しかも今度は激しいわね」
「でも、それが私達の狙いだってのにねぇ〜」
そう言い合いながら、勇美とレミリアはアイテムを構えて準備態勢に入った。
そこへ、容赦なくフランドールの紅い弾の群れは怒涛の勢いで今正に彼女達へ迫っていたのだった。
瞬間、二人の目に光が灯った。
「【返符「ミラーダブルス」】!!」
そして、二人は迫り来る弾という弾を次々に打ち返していったのだった。その度に軽快なインパクト音が響く。
勿論、攻撃を防ぐだけではなく、その攻撃を相手方に送り返しているのだった。返された弾はフランドール達に着弾する度に小規模な爆発を起こしている。
「グゥゥゥーー!!」
「クソガッ!」
そして、フランドール達は今度はその攻撃を防ぐ事が出来ずにダメージを負っていったのだ。確実に彼女達は苦悶の表情を浮かべていた。
その様子を見ながら依姫は感心していた。
「二人とも見事ね。特に勇美ね」
そう依姫は思うのだった。
人間の身体は脆弱で妖怪や他の種族と比べ
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