第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第48話 シスターウォーズ エピソード1/4
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んな事はどうでもいいわ。今の問題は……」
「どうでもいいとは何事か〜!」
勇美はその一言が許せなくて激昂した。
「着物ってのは西洋の下着を着けずにノーパンになるのが正式なのよ、それをあなたは……」
「じゃあそのミニ丈は止めなさいって」
「いや、これだけは譲れない」
してもいない眼鏡の位置を直す仕草をしながら勇美はキリッとした表情で言ってのけた。
だが、話の内容が内容なだけに全く締まってはいなかったが。
そんな緩んだ意識の勇美に喝を入れるかのような事が起こった。
「グォォォォ……」
フランドールの口から、幼げな少女のものとは思えない、地の底から揺さぶられるような唸り声が響いたのだった。
それを受けて、勇美はビクッと肩をすくませておののいた。
「ごめんレミリアさん、ふざけている場合じゃありませんね」
「分かれば宜しい」
妹の様子は心配なものの、この場はうまく纏まったなとレミリアは複雑な気持ちになった。
「それではこちらから仕掛けましょう」
そう勇美は迷わず踏み切った。
今までは相手の出方を伺って、それから自分はどうするか決める戦い方を主としていた。
だがそれは相手に真っ当な自我や人間味といったものがあった場合に有効な手段なのだ。
それに対して今のフランドールは、肉親であるレミリアには失礼な言い方になるが、『獣同然』の恐ろしい状態にあるのだった。
そのような相手に出方を伺う等という手段は通用しないだろう。
そう思い勇美は相手よりも先に仕掛ける事にしたのだ。
だが、相手がどのように仕掛けて来るのか分からない以上、迂闊に攻める事は出来ない。
そう思い勇美は慎重に仕掛ける事にしたのだった。
「【星弾「プレアデスブレット」】!」
まずは基本に習い、普段やり慣れた攻め方で出る事にしたのだ。勇美が最も得意とする先陣の攻め方である。
例により星の弾丸は小気味良い金属音のようなものを鳴り響かせながら数発発射されてフランドールに襲い掛かったのだ。
それに対して、フランドールはまるで鼻で笑うような表情を浮かべながら見据えていた。
そして、おもむろに右手を眼前に翳すと、石を握るかのように掌を閉じたのだ。
すると、フランドールに向かって突き進んでいた星の弾丸はペキンと妙な音を立てて、一つ残らず砂のように砕けてしまった。
「これは……」
「フランの『あらゆるものを破壊する』力よ」
そう言ってレミリアは説明を始める。
曰く、あらゆるものには『目』という中核のようなものが存在するとの事だ。
そしてフランドールはその『目』を自在に自分の元に探り寄せて、それを潰す事でどんなものであっても容易に破壊出来るのである。
そのような危険な能力をフランドールは有しているが為に、姉であるレミリ
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