第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第45話 天上の鎧:前編
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もなく何かが素早く飛び込んで来た。
それは天子の持つ緋想の剣を勢いよく弾き飛ばしてしまった。
「!?」
漸く正気を取り戻した天子が見たものは、ロケットパンチの如く宙を飛ぶ『手』であった。
そしてその手は弾き飛ばした緋想の剣を宙で見事にキャッチする。
役目を終えた手は戦闘機が空母へ帰還するかのように元の場所へと戻っていく──緋想の剣を手に持ったまま。
土産を携えた手が収まったのは、勇美が持つ銃の形をした機械であった。
事態を把握出来ない天子の為に勇美は説明を始める。
「【奪符「冥府行き決定の所業」】……。『韋駄天』様と『マーキュリー』様の力を借りて、天子さんの剣を奪って見せたって訳ですよ♪」
「や やってくれたわね、あなた!」
してやられた事に天子は歯噛みした。日本とギリシャに伝わる『盗み』の神の力を掛け合わせた事にも、彼女は悔しさを感じながらも驚きの念を覚えた。
「天子さん違いますよ、そこは『な なにをする、きさま!』じゃないと」
「言わん」
それは避けたかった。でないと選択肢一つで殺されたりとか、リメイクされたら禿げさせられたりとか碌な事がなさそうだったからだ。
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