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神機楼戦記オクトメディウム
【あとがき】
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それをカバーしました。
 故に、この神機楼戦記はロボットモノとしては異質なものとなるに至りました。そして、ロボットバトルには限界があるので、それだけに執着しないで、登場人物に変わった戦い方をさせた訳です。
 これは『ガン×ソード』が参考になりましたね。このアニメもロボット(ヨロイ)以外にも様々な人間同士の戦いが繰り広げられましたから。

 ラスボスに関してですが、原作で巫女二人が揃って完全モードとなったアメノムラクモに『戦闘する事なく』体内から突き破られてコアだけになって宇宙に逃げるという憂き目を見た彼だったので、神機楼戦記ではしっかりと戦う予定……でしたが、結果は『ラスボス(笑)』という位置に落ち着きました。
 と言うのも、私がこのラスボス登場を書いている時は私にとって、力とは『支配と抑圧の権利』以外の『何物』でもなかったのです。故に、そのような存在には見せ場など与えてたまるかっ!!(勇者ダイ風)と言った憤慨の元こうなったという訳です。
 大邪衆の面々には様々なドラマがあり、丁寧に描くに至っていましたが、破壊の化身たるラスボスにはそのようなものがなかった事も影響したと思います。
 勿論、東方projectの綿月依姫のように力を建設的に使う人ならば心強いものとなる事は分かっていますが、要はこの時の私にとっては前述の通りの低俗かつ傲慢な概念でしか無かったというのが重要なのです。
 そのように、ラスボスが小者化した事により、当初ラスボスの分身として登場させていた神奈木幸人の扱いも大幅に変わる事となりました。敵のスパイだったという苦い展開が解消されたのは、もしかしたら怪我の功名だったかも知れません。
 そして、絵のある作品ではどうかは分かりませんが、小説だと自分の思い入れのないキャラクターは冷遇するとスカッとするものだというのも参考にして下さい(感じ方には個人差があります)。

 続いてこの作品は群像劇という形で、姫宮千影、稲田姫子、大神士郎、八雲泉美の四人全員が主人公という扱いになりました。
 こうなったのもまず、原作が千歌音と姫子の巫女二人だけを中心にされたとの事で、そして実際は姫子は千歌音の徹底した『引き立て役』として流用されていました。つまり、あのアニメは千歌音のカリスマ性だけで物語全てを動かそうとした野心的な作品だと私は思います。そういう思い切った作りは時に凄まじい成功作品となりうるものですが(以下略)。
 その事があって、この神機楼戦記ではより多くのキャラクターにスポットが当たるように務め、結果群像劇仕立てになるに至ったとう訳ですね。これは巨大ロボットを町中で運用するに辺り、精々出撃出来るのが味方に二人位だろうと思ったのも理由です。
 加えて、東方儚月抄の存在もあります。この問題作は私にとって色々考えさせられる事となった貴重
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