第十四章〜東軍参戦、そして真相へ〜
第七十二話
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う少し遅かったらあの変態に、
その無駄に張った胸やら尻やら揉まれて身体中嘗め回されて、とどめに」
「姉上!! そのような卑猥なことを平気で口にしないでいただきたい!!」
私に拳骨を一発食らわせて小十郎が怒鳴る。でも、しっかり鳥肌立っていたのは見逃しませんでした。
「………………」
何となく、かなり申し訳無さそうな音が鳴ったような気がするのは……
っていうか、小十郎をかなり哀れんで見ているような気がするのは、決して気のせいじゃないと思う。
「俺をそんな目で見るんじゃねぇ!!」
小十郎が怒鳴っているけれど、ロボはやっぱり哀れんだ目で見ていた。
そんなロボに小十郎が何だか泣きそうな顔をしているけど、哀れまれても仕方が無いようなことされたんだからしょうがない。
「はっはっは! 忠勝、片倉殿をそういじめるな」
勝敗がついたのか、家康さんがロボの腰の辺りを叩いている。政宗様も六爪を納めて呆れ顔でこの様子を見ているし。
「………………」
いじめているつもりはない、そう言っているような気がするけど……って、コミュニケーション能力が上がった?
何かロボの言いたいことが分かってきたぞ?
っていうか、今忠勝、って言ったよね? 忠勝ってもしかして……
「え、もしかして、あの有名な本多忠勝? ロボじゃなくて?」
「その、“ろぼ”というのが何だか分からんが、これが戦国最強本多忠勝だ」
へ〜! ガン○ムならぬホンダムか! いやいやちょっと待て、おかしいだろ、コレ。
……って、そういやゲームでちょこちょこ出てきたな、ホンダム。
必要の無さそうなイベントは全部ショートカットで飛ばしてたから、何者かとか全然……。
とりあえず、気になるのはこのホンダムは人間なんだろうか。うーん、軍神の性別に加えてまた謎が増えたぞ?
「小夜殿、久しいな。無事に奥州に戻れたようで何よりだ……いや、小夜というのは偽名か?」
相変わらずの好青年っぷりに、うちにはない清々しさを覚える。
この人なら鶴姫ちゃんと釣り合いがとれそうなんて、アニキには申し訳ないけどそんなことを考えてしまうよ。
「片倉景継と申します。その節はお世話になりました。素性を隠していて申し訳ありません」
「いや、素性を話せばややこしくなるからな。その判断は賢明だった」
なんて二人で話をしていると、どういう知り合いなんだと政宗様が寄って来る。
小十郎もまさか家康さんと面識が会ったとは思わなかったみたいで、訝しげに見てるし。
「いや、小田原城に向かう前に、アニキに……ええっと、長曾我部元親殿に九州から三河まで船に乗せて貰って、その時に」
こんなことを言うと、二人が酷く驚いた顔を見せ
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