第8話
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本部長室をノックすると中から返事があり、ドアを開ける。
忍田本部長がこちらを向いて立っていた。
「神崎海斗です。B級昇格書類をお持ちしました」
海斗から受け取った書類をぺらぺらとめくりうなずく。
「確かに受け取った。まずはB級昇格おめでとう」
「ありがとうございます。」
「では、B級昇格にあたり必要事項の説明を行いたいと思う」
少し長くなるだろうからと、椅子に座るに促されたため腰掛けることにした。
「さて、君と直接話すのは面接以来になるな」
「!?覚えてくださったんですか?」
自分だけでなく何十人もの面接をしており現在600ぐらい隊員を抱えている本部長が一訓練生であった自分を覚えているとは思わなかった海斗は素直に驚く。
「あぁ、合否しか伝えてはいなかったが君は筆記試験、体力試験ともに好成績で突破していたからね。印象には残ったよ。」
「ありがとうございます。」
「(まぁそれだけではなかったがな)では、さっそく・・・・」
トリオン能力が一番の決め手ではあるが基本的には本人に伝えることはしないためそれを話すことなく本題へと移行した。
正隊員用のトリガーホルダーと隊員用携帯式タブレットを渡される。
「トリガーの組み換えは基本的に開発室で行うことになる。そして、このタブレットは隊員連絡用ということになる全体への連絡用掲示板になるほか、隊員同士の連絡、防衛任務が入ったとき用のスケジュール管理や急遽予定が入った時などの申請などを行うボーダー内タブレットだ。この2つは普段から肌身離さず持っておいてくれ。」
「わかりました。」
「ところで、ソロでやりたいとか部隊に入りたいとか何か決まっているのか?」
「はい。自分で部隊を作りたいと思っています。」
「なるほど。もうビジョンとかもきまっているのか?」
「なんとなくですけど。ある程度は・・・・」
「そうか、ならもう心配はないな。あとは学生の本分は勉強だが、大丈夫そうだしな。」
「??」
「いや、君のことは同じ六頴館の荒船とかに聞いている。それにあそこはボーダーとも提携しているから多少先生から授業態度とか耳に入ってくるんだ」
この前の実力テストもね
そういわれた海斗は納得した。
「はい、疎かにするつもりはありません。」
「そうか・・・・慶にも見習ってほしいものだ・・・・」
どことなく疲れた様子の忍田本部長を見て察する。
「はは・・・・お疲れ様です。」
防衛任務の時は連絡するからと一言二言交わし本部長室を後にした。
次に訪れたのは研究開発室である。ここでは本部長の言っていた通りトリガーセットができるらしい。
入
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