暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
あなたへの言葉(天羽奏誕生祭2020)
[1/4]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
「奏さんの誕生日会だってぇぇぇぇえ!?」

その日、翔からの誘いを受けた俺は、思わず椅子から転げ落ちた。

いやだってよぉ、普通はまず耳を疑うだろ?
何ヶ月か前、生きてた事を発表された奏さん。俺の最推し、憧れのアイドル……。S.O.N.G.の外部協力者になったとはいえ、その存在は公表されるまで徹底して伏せられていた。だから俺も、本人と対面したことはまだ無い。

その奏さんの誕生日パーティーに招待されるなんて……思わず頬を思いっきり引っ叩いたくらいだぜ。

『ああ。予定は一週間後だ。来るなら空けておけよ?』
「あ、あったんめぇよ!絶対行くに決まってんだろ!こんな機会逃すとか、ファンの名折れだぜ!」
『声がデカいわ!』
「あっ、悪ぃ……」

流石に電話で大声は耳が痛いよな。すまん翔。
でも俺、一生お前についてくわ。今度、俺ん家の一番高いメニューをタダで奢ってやるぜ。

それにしても……推し(奏さん)の誕生日かぁぁぁぁぁ!
いやー、バースデーライブには行ったことあるけどさ、誕生日パーティーに参加ってのはこの先一生自慢出来るぜ!
こんなプライベートなイベントに呼ばれるなんて、マジでツいてるぜ! よっしゃラッキー!

っと、ここで一旦深呼吸してと……。一週間後か……。
当日、奏さんに失礼がないよう、色々準備してかねぇとな……。

プレゼント、何渡せばいいんだろ? 好きなものとか、インタビューに載ってたっけ……?

ff

そして、一週間後……。

「奏さん、誕生日おめでとうございますッ!」
「いや〜、こんなに沢山貰っちゃって、なんか悪いね」

奏の両手には、装者達から貰ったプレゼントがあった。

「俺達からの感謝の気持ちです。遠慮しないでください」
「そうですよ〜! わたしも翔くんも、奏さんには感謝してもしきれないんですから〜!」
「ははは……、まったく可愛い後輩達だねぇ」

そう言って奏は、翔と響の頭をわしゃわしゃと撫でる。

「か……奏ッ!」

そこへ、プレゼント袋を片手に翼が翼がやって来る。

「お、翼〜どうした〜?」
「その……これ! 受け取ってくれるかな……?」
「ん? こいつは……開けてもいいか?」
「うん。きっと喜んでくれると思う」

奏は首を傾げながら、袋から箱を取り出し開封する。
ちょうどその時、奏の左耳に付けられたイヤリングを見て、翼は思わず微笑んでいた。

「服?」
「奏もそろそろ、新しい服が必要でしょ?似合いそうなのを選んでみたの。元々奏が持ってた服は、殆ど処分されちゃったから……」
「翼……ありがとな。明日から早速着ることにするよ」
「うん……そうしてくれると、嬉しいな」

微笑み合う2人。
その様子を見守っていた翔だったが
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ