第七十話
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「弱味につけ込もう、なんて無粋な真似はしねぇよ。……お前も泣いちまえ。
辛かったこと、苦しかったこと、全部ここで流しちまえ。……まだ、この先もう少し耐えてもらわなきゃならねぇからな」
これから始まる大戦、関ヶ原の戦い……幸村君とも戦って、六爪も直った今、もう次に進む道を決めたのだろう。
六爪が直る前辺りに何処かへ文を出していたから、次はきっと三河に向かうはずだ。
零すまいと思っていたのに、零れ落ちる涙が憎たらしい。そんな私の涙を政宗様が一度舌で掬う。
しっかりと私を自分の胸に抱いて、落ち着くまでずっと抱いていてくれた。
……それをじっと見ている無粋な奴がいることには気付いていたんだけど、後でしっかり仕置きをしてやろうってことで放っておくことにした。
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