第三幕その十一
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「楽しませてもらうわ」
「それじゃあ」
「そう、そして」
それでというのです。
「これからさらにね」
「クマセンターにですね」
「行きましょう」
こうお話してでした、皆でクマセンターへの道をさらに進んでいきます。その左右はカドリングの赤い草原に森があって。
村や街も見えます、柵もお家も赤いです。
その赤い中にいてナターシャは思うのでした。
「赤が自然に馴染んできますね」
「カドリングにいるとね」
「エメラルドの都は緑でウィンキーは黄色で」
「マンチキンは青、ギリキンは紫でね」
「本当にそれぞれの色がありますね」
「そうなのよね、そしてその色にね」
「その国にいますと」
赤い奇麗な草原を見ながらです、ナターシャは言うのでした。
「馴染んできますね」
「自然とね」
「それで私が好きな瞬間は」
その時はといいますと。
「他の国に入る」
「今いる国から」
「その時です」
「色が奇麗に変わるのよね」
「国境で。あれがとても印象的ですね」
そうだからだというのです。
「もうそこで色が一変するので」
「オズの国ではそうなのよね」
「あれがいいですよね」
「色が国境ではっきり分かれていて」
「そこから違う色に入る瞬間が」
「好きなのね」
「その時も」
まさにというのです。
「大好きです」
「それじゃあその時も楽しみにして」
「オズの国の冒険をしています」
「そうね、じゃあ私も余裕があれば」
「冒険をですね」
「もっとしていくわ、確かにあの瞬間は凄く印象的だから」
それで心に残るからだというのです。
「それを見る為にもね」
「旅をですね」
「していくわ」
これからもというのです。
「そうしていくわ」
「では私達も」
「そうするのね」
「オズの国に来たら」
その時はとです、ナターシャは王女に笑顔で応えました。
「そうさせてもらいます」
「そう、じゃあ一緒になった時はね」
「王女と一緒にですね」
「旅をしましょう」
「はい、こちらこそお願いします」
ナターシャは王女に今回も笑顔で応えました、そうしてそのうえでクマセンターに向かっていくのでした。
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