第三幕その七
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その女の子にナターシャが声をかけました。
「あの、貴女は」
「私?」
「ええ、フェアリーさんよね」
「見ての通りよ」
笑顔で、です。女の子はナターシャに答えました。
「この辺りのフェアリーの国の大臣の一人よ」
「そうなのね」
「女王様がおられて」
そしてというのです。
「首相に内務、外務、典礼、財務、法務のね」
「六人の大臣がいるのね」
「それで私達七人が中心になってね」
そうしてというのです。
「森にあるフェアリーの国を治めているの」
「そうなのね」
「それで今私達七人って言ったね」
カルロスは女の子のその言葉に対して聞きました。
「女王様と大臣のお話で」
「ってことは君も大臣さんだね」
ジョージも言いました。
「そうだよね」
「女王様にしては冠を被っていないし服も身軽だから」
ドレスでもとです、神宝も言いました。
「そうじゃないね」
「大臣さんのお一人ね」
恵梨香も女の子を見ています、その大きさは二十センチ位で蝶々の羽根でお空を飛んで今はぱたぱたとその場にホバリングしています。
「つまりは」
「そうよ、私達七人は生まれた時からのお友達で」
それでというのです。
「今はね」
「七人でなのね」
「国を治めているのよ」
こうナターシャに答えました。
「そうしているのよ」
「そうなのね」
「それでね」
女の子はさらにお話しました。
「私はちょっと使者に行ってたの」
「使者に?」
「そうなの、今度女王様のお誕生日で」
その日になるからだというのです。
「お祝いのパーティーを開くから」
「生誕祭ね」
「そうなの、それがあるから」
だからだというのです。
「私達六人はそれぞれね」
「お誕生日の為に働いてるのね」
「そうなの」
まさにというのです。
「皆でね」
「それで今私達に」
「使者としてちょっと他の国に行って」
そしてというのです。
「招待状を送って」
「その帰りだったのね」
「そうなのよ」
こうお話するのでした。
「丁度ね」
「オズの国にはフェアリーもいるって聞いてたけれど」
「会うのははじめて?」
「そうかも知れないわね」
「私は何度も会ってるわよ」
王女がナターシャに笑顔で言ってきました。
「オズの国にずっといるから」
「だからですね」
「ええ、それでね」
「オズの国にですね」
「ずっといるから」
だからだというのです。
「何度も会ってね」
「お話もですね」
「してるわよ」
「そうですか」
「ただ。住んでいる場所が限られているから」
「会うことはですね」
「あまりないのよね」
これがというのです。
「このことはエルフやダークエルフもそうだけれど」
「他の種族の人達
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