第95話
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2月6日、同日AM9:30―――
エリンの里を去ったレボリューションはリウイ達を本陣に送り届けた後、早速連合から出されている細かな要請を手分けしてこなした。そしてその翌日、連合から重要な要請を発注されたリィンは”艦長”であるレンと部隊長クラスの面々を集めてブリーフィングを行っていた。
〜レヴォリューション・ブリーフィングルーム〜
「さて……こうしてみんなに集まってもらったのは言うまでもない――――――連合”本陣”より、重要な要請が”灰獅子隊”に発注された。」
「やれやれ……”灰獅子隊”が本格的に始動して、僅か2日でそんな重要な要請が出るとか、セシリア教官達も人使いが荒いねぇ。」
「フフ、逆に考えれば、教官達がそれだけ私達に期待している証拠でもありますよ。」
仲間達を見回して答えたリィンの話を聞いて疲れた表情で溜息を吐いたフォルデにステラは苦笑しながら指摘した。
「ま、”本陣”直々からの重要な要請とは言っても灰獅子隊として実行した”最初の作戦”の”続き”のようなものだから、”最初の作戦”よりは楽だと思うから安心していいと思うわよ。」
「”最初の作戦の続き”というと……」
「”黒の工房本拠地襲撃作戦”だな。」
「”黒の工房”に関する”続き”という事は、もしかして”本拠地以外の拠点”の襲撃ですか?」
苦笑しながら答えたレンの話を聞いたイングリットとドゥドゥーは数日前の出来事を思い返し、リシテアはリィン達に確認した。
「ああ、みんなも知っているように以前黒の工房の本拠地を襲撃した際にレン皇女殿下とティオのハッキングによって黒の工房の本拠地にある情報は全て入手して、その情報の中には当然”黒の工房の本拠地以外の拠点”についての情報もあった。」
「で、その本拠地以外の拠点を全てレン達が”潰す”事で、完全に”黒の工房としての機能”を失わせて、エレボニア帝国が黒の工房――――――要するに”裏の協力者達による技術提供”を受けられないようにするって事よ。」
「なるほどね……エレボニア帝国軍に直接的に被害を与える訳ではないけど、間接的には致命的な被害を与える事になるから、結構重要な要請よね。」
「ああ。敵の技術力を低下させることは今後の戦争での連合にとって有利に働く上、自分達の拠点が全て潰された事で”裏”の勢力である”黒の工房”の関係者達が”表”の技術機関等に潜り込んで協力するような事があれば、彼らの動向を掴みやすくなるだろうね。」
「それに”本拠地”を僕達が叩き潰したのだから、残りの拠点も僕達の手で引導を渡して”止め”を刺してやるのが”筋”だね。」
リィンとレンの説明を
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