第95話
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ルデは敵の気配が少ない事に口元に笑みを浮かべ、メサイアは静かな表情で呟いている中、敵の気配を感じ取っている二人の様子にアルフィンとセレーネは冷や汗をかいた。
「お二人もそうですが、リィンさん達といい、皆さん、どうやって離れた相手の”気配”を感じ取っているのでしょうね……?」
「アハハ……恐らくですが専門的な”武道”を”ある領域”まで極めると、自然に身に着くのではないでしょうか?」
不思議そうな表情で首を傾げているアルフィンの疑問にセレーネは苦笑しながら推測を答えた。
「それで今回の作戦内容は”拠点内全てのフロアの制圧”という事ですが、片っ端からフロアを制圧していくのでしょうか?」
「いえ、城内と言った屋内を攻める際の”定石”通りこの拠点を任せられている責任者の部屋の制圧を目標とします。先に責任者の部屋を抑える事ができれば、拠点内全ての制圧はスムーズに進むはずです。」
「なるほどね……責任者の部屋なら拠点内全てを確認できる端末等が備え付けてある可能性は高いでしょうし、運がよければ幹部クラスの敵を撃破できるかもしれないわね。」
クルトの疑問に答えたステラの話を聞いたアイドスは納得した表情を浮かべて呟いた。
「問題はその幹部クラスもそうだが防衛用の”切り札”とやり合う羽目になった時、どんな相手が出てくるかだが………ま、こっちにはリィンから借りた超頼もしい”助っ人”がいるから、いざとなったら頼むぜ、お二人さん♪」
疲れた表情を浮かべて呟いたフォルデは親し気な笑みを浮かべてメサイアとアイドスに視線を向け、フォルデの発言にその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力した。
「フウ……縁戚関係は皆無に等しかったとはいえ、フォルデ大佐も”ヴァンダール”の血を引いている上”ヴァンダール流”の”皆伝者”なのですから、”ヴァンダール流”の”皆伝者”でありながらそのような完全に人任せにするような発言は控えて欲しいのですが……」
「ア、アハハ……どのような相手が出てきても全力でサポートさせて頂きますから、その点はご安心ください。」
「フフッ、貴方達はリィンにとって……そして私達にとっても”大切な仲間”なのだから、全力で守るつもりよ。」
我に返ったクルトは疲れた表情で溜息を吐いて指摘し、メサイアとアイドスは苦笑しながら答えた。
「ふふっ、お二人とも、心強いですね。――――――これより、リィン隊B班黒の工房・オーロックス拠点の制圧を開始します!」
「おおっ!!」
そしてステラの号令の元、セレーネ達はリィン隊に所属している軍人達と共に作戦を開始した!
〜同時刻・黒の工房・ノルド拠点・正門〜
「撃って撃って、撃ちまくれ!決して弾幕を絶やさず、これ以上奴等
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