第95話
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隊として融通してもらっているから、その人達も不足している部隊に回すわ。」
ある問題に気づいていたリシテアの意見に頷いて考え込んでいるエーデルガルトとクロードの話を聞いて申し出たプリネの話にツーヤは頷き、レンもプリネに続くように申し出をした。
「敵を惹きつける”主力”は決まったからいいとして……後は肝心の拠点に乗り込んで制圧、攪乱を行う精鋭部隊か。」
「まあ、みんなの話で大半の部隊の担当は決まっているから、精鋭部隊のメンツも自ずと決まっているようなものよね。」
静かな表情で呟いて考え込んでいるドゥドゥーの言葉に続くようにドロテアは苦笑しながらリィンとデュバリィを順番に視線を向けた。
「ええ。俺の部隊――――――”リィン隊”と、デュバリィさん達”鉄機隊”を精鋭部隊の担当と考えています。問題は”鉄機隊”のメンバーが僅か4名と総数40名のリィン隊の僅か10分の1という人数が相当少ない点ですが……」
「無用な心配ですわ。たかだが裏の一勢力―――それも”本拠地”ではなく、”支部”の制圧等私達”鉄機隊”にかかれば、余裕ですわよ。オリエ殿のように私達との足並みを揃える使い手に届かぬ者達の助力等、私達にとってはむしろ足手纏いですわ。」
ドロテアの推測に頷いたリィンがデュバリィに視線を向けると、デュバリィは自信満々な様子で答え、デュバリィの発言にその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「精鋭部隊は鉄機隊に一部隊を任せるとして……リィン隊は二部隊の精鋭部隊に分けて、それぞれの拠点を襲撃するという事でしょうか?」
「ああ。一部隊は俺が指揮し、もう一つの部隊はステラかフォルデ先輩に指揮を頼もうと思っているんだが……」
ステラの質問にリィンが答えたステラとフォルデを順番に視線を向けた。
「あー、だったら迷う必要もなくステラに”決定”でいいじゃねぇか。それぞれの得物や戦闘スタイルを考えたら得物が銃であることから後方からの支援が戦闘スタイルのステラの方が俺より”指揮官”として適正だし、何よりも俺が楽できるからな♪」
するとその時フォルデが親し気のある笑みを浮かべて提案し、フォルデの提案にその場に全員は冷や汗をかいて脱力した。
「前者はともかく、後者は完全にフォルデ先輩の私情かつ怠慢じゃないですか……」
「というか、”中衛”の槍使いであるフォルデ先輩も味方の布陣の中心部分を担当しますから、”指揮官としての適正”に関しては場合によっては後衛より上なのですが……」
「やれやれ、君のその怠慢な部分も相変わらずだな。」
「全くだね。戦闘能力は間違いなく僕達同期の中ではトップだった癖に、僕達の中で一番出世していなかったからな、君は。」
「フォル
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