第95話
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3つの拠点を”順番に潰す”か、”同時に潰す”のどちらなのかしら?」
デュバリィの指摘に対して苦笑していたプリネは気を取り直して質問を続けた。
「――――”同時襲撃”になります。」
「”同時襲撃”か……ま、”定石”ではあるが、具体的にはどういう手筈にするとかは考えているのか?」
プリネの疑問に対する答えたリィンの答えを聞いたクロードは考え込んだ後リィンに確認した。
「ああ。基本的には”本拠地”の時と同様だ。まず、3つの部隊に分かれたそれぞれの”主力”が正面で敵の戦力を惹きつけ、その間に少数精鋭部隊が別の出入口から潜入して拠点内のフロアを順番に制圧していき、最後は拠点を完全に制圧する。”本拠地”の時のように敵を惹きつけている主力も精鋭部隊の攪乱によって敵の援軍が途切れたもしくは援軍が現れる頻度が低くなった事で正面から拠点に突入できる余裕ができれば、主力も拠点内のフロアの制圧を精鋭部隊と連携して行っていくという流れだ。」
「ちなみに制圧後の拠点は全員レヴォリューションが回収した後、レヴォリューションによる爆撃や主砲による破壊を順番に行っていく事を考えているわ。」
「フム……そうなると野外戦で”本領”を発揮する私達騎馬隊は敵を惹きつける主力に回った方がいいな。」
「ええ、幸いにも騎馬隊は俺とフェルディナント先輩、それにドゥドゥーの部隊と、騎馬隊だけでちょうど3つの部隊に分けられますね。」
「ならば、騎馬隊と同じく野外戦で”本領”を発揮できる僕達”空”を駆る騎士達も3部隊に分かれた方がいいだろうね。」
「ええ。私の天馬部隊、ローレンツ先輩の鷲獅子部隊、そしてクロードの竜騎士部隊も分散させなければなりませんね。」
リィンとレンの説明を聞いてある事に気づいたフェルディナント、ディミトリ、ローレンツ、イングリットはそれぞれ意見を口にした。
「騎馬隊と”空”の部隊はそれでいいとしても、問題は魔術師と重騎士の部隊が足りない事ですね。」
「そうね。魔術師の部隊はリシテアとドロテア先輩の2部隊で、重騎士の部隊に至っては私の部隊の一部隊だけだもの。」
「ああ。味方を後方から支援する魔術師達に、攻防を兼ね備えている重騎士達……どちらも、”戦場”には欠かせない存在だからな。」
「――――――でしたら、その足りない部分は私達の部隊が補わせて頂きます。」
「そうですね……あたし達の部隊――――――”プリネ皇女親衛隊”は”魔術師”や”重騎士”もそこそこの人数を揃えていますから、それぞれを担当する部隊に不足している部分をある程度は補えるはずです。」
「レンも”灰獅子隊”には重騎士と魔術師の部隊が若干不足している事には気づいていたから、予めパパ達から魔術師達や重騎士達をレンの部
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