第95話
[14/14]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ず、着実に作戦を実行するぞ!!」
「イエス・コマンダー!!」
そしてその場で考えて判断を下した後気を取り直したリィンの号令に力強く頷いたエリゼ達やエリゼ達と共にいるリィン隊に所属している軍人達は作戦を開始した!
少し前―――
〜ノルド高原・旧共和国方面〜
「フムフム……先程の今まで見たことがない生態の魔物やその魔物を倒した際に魔物が消滅すると共に現れたこの僅かな魔力を纏っている石もそうだが、何よりも突如現れた転位門があたしをここに”転位”させた事は”研究者”のあたしにとってはどれも興味深い事だ!”廻天の聖壇”を研究できなくなったのは残念ではあるが、こんなまるで”世界自体が変わった事”のような出来事と比べれば些細な事だな。……む?」
リィン達が拠点内に潜入する少し前、ユリーシャが感じ取っていた気配の持ち主――――――本来ならば純白である翼が半分黒くくすんでいる小柄な天使は自分が迎撃した魔獣を倒した際に現れたセビスを手に取って目を輝かせていたが、自分の耳に聞こえてきた喧騒に気づくとそれを確かめる為に翼を羽ばたかせて空へと舞い上がり、喧騒が聞こえた方向へと飛行して黒の工房の拠点の一つである”ノルド拠点”が襲撃を受けている状況を見下ろしていた。
「何だ、ただの人間同士の争いか。……だが、あの今まで見たことのない材質をした建造物は興味深いね……!いや、よく見れば防衛側の人間達が扱っている”銃”もそうだが”兵器”も、”魔導技術”によるものには見えないが……――――――おや?」
灰獅子隊の主力部隊と猟兵達のぶつかり合いを確認した天使は興味なさげな表情を浮かべたが、すぐに自分にとっては新鮮となるものを見つけると目を輝かせた後、リィン達と共に別の出入口から拠点に突入していくユリーシャとベルフェゴールに気づいた。
「天使もそうだが睡魔も人間達と共に――――――いや、それ以前に”相反する存在である天使と魔族が共に行動をする事”も興味深い出来事だな。――――――彼女達の事をもっと知る為にも直接接触するべきだな。それに運が良ければ同じ天使の好で、今のあたしにとって様々な知りたい事も教えてもらえる事ができるかもしれないね。」
そしてリィン達に興味を抱いた天使はリィン達の後を追う為にリィン達が入った出入口の場所へと降りて拠点に潜入し、リィン達の後を追い始めた――――――
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ