第95話
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みていますよね。」
「うーん、エリゼさんはともかくリィン少将閣下の卓越した気配察知能力は私にとっても、少々厄介な能力ですわね。――――――何せ”夜這い”をして私もエリス先輩達のようにリィン少将閣下の”お手付き”にしてもらうことは厳しいのですし♪」
「こんな時に、性質の悪い冗談を言うのは止めてくれないかしら?ミ・ル・ディ・ー・ヌ〜〜??」
「……わかっているとは思いますが、兄様もく・れ・ぐ・れも気をつけてくださいね??」
「はい………」
ジト目で呟いたアルティナの感想に続くように困った表情で答えたミュゼは妖艶な笑みを浮かべてリィンを見つめ、ミュゼの発言にその場に多くの者達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中、すぐに我に返ったエリスはミュゼ、エリゼはリィンにそれぞれ膨大な威圧を纏って微笑み、エリゼに微笑まれたリィンは疲れた表情で答えた。
「…………………」
「あら、もしかしてユリーシャも”夜這い”を考えていたのかしら♪」
一方ユリーシャ真剣な表情を浮かべて考え込み、その様子に気づいたベルフェゴールはからかいの表情を浮かべてユリーシャに問いかけた。
「睡魔の貴女じゃあるまいし、そのような不埒な事は一度も考えた事はありません。………僅かですが気になる気配を感じ取っていて、それについて考えていただけです。」
ベルフェゴールの問いかけに呆れた表情で答えたユリーシャは気を取り直して答えた。
「ユリーシャさんが気になる気配、ですか?私は感じられませんが……」
「俺もだ。一体どんな気配なんだ、ユリーシャ?」
「この身と同族の気配です。…………それもこの拠点内からと”外”の両方です。”外”から感じている方はこの身達との距離は相当離れていると思われますが。」
「”天使であるユリーシャさんの同族”という事はそのユリーシャさんが感じている気配の持ち主も”天使”―――それも一人だけではなく”二人の天使”という事になりますが……」
ユリーシャの言葉が気になったエリゼは不思議そうな表情で首を傾げ、真剣な表情を浮かべたリィンの問いかけに答えたユリーシャの答えを聞いたエリスは困惑の表情を浮かべた。
「……確かに気になる話だな。”外”はともかくこの拠点内にいるという事はもしかして、”黒の工房”に囚われているのか……?”外”にいると思われる天使はともかく、この拠点内にいると思われる天使は出会った時の状況にもよるが、基本的に”保護”することを考えておこう。――――――リィン隊A班、これより黒の工房・ノルド拠点制圧作戦を開始する。本拠地が潰され、更に残りの全ての拠点が襲撃を受けている事に相手が自棄になってこちらの想定外の反撃をしてくることも考えられる為、決して油断せ
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