第95話
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がら部屋に入ってきた。
「団長……!?まだ傷は癒えていないのだから、休んでいた方が……!」
「こんな状況でおちおち眠っていられねぇよ。――――――連中がここに踏み込んで来る前にゼクトールの”精霊の道”でとっととズラかるぞ。」
自分の登場に驚くとと共に心配しているレオニダスにルトガーは苦笑した後今後の方針を伝えた。
「……いいのか?せめて奴等に一当てくらいはしなければ、”雇い主”が五月蠅いとは思うが。」
「その”雇い主”が今も意識不明で自分自身は何もできない状態なんだから、文句は言えねぇし……――――――それに、メンフィルはゼクトールの起動者である俺をゼクトールごと確実に始末する為にも襲撃してきたようだからな。」
「何……?――――――!別働隊に”灰色の騎士”に”守護の剣聖”、それに金の起動者である”灰色の騎士”と”守護の剣聖”の妹と生身でも騎神ともやり合った異種族の女だと……!まさか奴等はゼクトールとの戦闘も見据えて襲撃してきたのか……!?」
ルトガーの推測が気になったレオニダスはルトガーが視線を向けている方向―――――複数ある端末にリィン達精鋭部隊が別の出入口に近づいている様子に気づくと表情を厳しくした。
「ま、十中八九そうだろうな。新しい得物の調達の目途が立っていないどころか、片腕すら再生できていない今のゼクトールじゃ、ただの図体の大きい案山子のようなものだからな。―――――せめてもの意趣返しに俺とゼクトールに”止め”を刺すつもりで襲撃してきたメンフィルの思惑を少しでも外す為にも、”雇い主”もそうだが”西風”として”誇り”も捨てて大人しく退くぞ。――――――ハーメルでのフィーとの約束を守る為にもな。」
「団長………了解した……!」
ルトガーの指示に複雑そうな表情を浮かべたレオニダスだったがすぐに気を取り直して力強く頷いた。そして二人が部屋から出ていった後その場に空間の”歪み”が現れ、”歪み”が消えるとそこには満身創痍の状態の天使が倒れていた。
「う……っ………皆………私が……計算外の出来事に対応できなかったばかりに………すみません…………今、私も貴方達の……元に………」
床に倒れている天使―――老人の”白髪”のような髪ではなく、雪のような純白の髪を持つ天使は朦朧とした意識で何かを呟いた後すぐに意識を失った。
〜拠点内〜
「……どうやら、周囲に敵の気配は感じられませんね。」
「ああ、主力部隊による敵の惹きつけが上手く行っているようだな。」
拠点に潜入したエリゼとリィンはそれぞれ近辺の気配を探り、敵がいない事を確認した。
「……今更ではありますが、お二人の気配察知能力は化物じ
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