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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第95話
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を近づけさせるな!」

「ヤー!!」

「重騎士隊、盾を構えて進軍を続けてください!!戦士達に大いなる加護を――――――覚醒領域の付術!!」

「イエス・マイロード!!」

同じ頃ノルド拠点も襲撃を受けており、正門を守る猟兵達は進軍してくる灰獅子隊目掛けて怒涛の銃撃や砲撃を行ったが魔術で重騎士隊を強化したプリネの指示によって重騎士隊が大盾を構えて進軍し続ける事によって銃弾や砲撃の嵐が襲い掛かってきているにも関わらず灰獅子隊は全く被害を受けずに進軍し続けていた。

「クロード隊、一斉射撃、”制圧”始め!――――――二連制圧射撃!!」

「イエス・サー!!」

「が……っ!?」

「ぐ……あ……っ!?」

「な……上からの奇襲だと!?一体何が――――――な。」

「な、何なんだあの連中は!?」

そこにクロード率いる竜騎士部隊が矢の雨を降り注がせて銃撃や砲撃を行っていた猟兵達の攻撃を妨害した。



「今よ!ドロテア隊、一斉詠唱、”雷”開始!――――――審判の轟雷!!」

「イエス・マム!!」

「ぐぎゃあああああ……っ!?」

「うああああああ……っ!?か、雷の雨だ――――――ッ!!」

その時ドロテア率いる魔術師の部隊がそれぞれ雷を発生させる魔術やアーツを一斉に放って猟兵達を怯ませて銃撃や砲撃を完全に沈黙させた。

「好機!フェルディナント隊、突撃開始!野外戦の主力にして”華”たる騎馬隊の底力、敵に思い知らせてやれ!」

「オォォォォォ――――――ッ!!」

「やれやれ、これならばシュバルツァー達の部隊に入っていた方がもう少し楽しめたかもしれないな。」

「お前と一緒の考えなのはムカつくけど、それには同感。」

そしてフェルディナント率いる騎馬隊が電光石火の速さで猟兵達に襲い掛かり始め、それを見て溜息を吐いたレーヴェの言葉に静かな表情で同意したエヴリーヌだったが、二人ともすぐに気を取り直してフェルディナント達に続くように”戦場”へと突撃して猟兵達を蹂躙し始めた。



〜拠点・最奥部〜



「クッ……!本拠地を落とされた話を聞いた時から、この拠点も長くはもたないとは想定していたが、俺達の想定を遥かに超える速さで襲撃してくるとは……!」

レオニダスは端末に映る灰獅子隊と猟兵達の戦いを見て唇を噛み締めて厳しい表情を浮かべた。

「ハハ、鉄血宰相達に”裏”から支援している黒の工房を徹底的に叩き潰して確実にエレボニアの戦力を消耗させる為にエレボニアとの戦争よりもこっちを最優先したんだろうな、メンフィルは。ノーザンブリアの時といい、3年前の”リベールの異変”の時といい、敵に回したら本当に恐ろしすぎる連中だぜ。」

するとその時ルトガーが苦笑しな
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