第95話
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聞いたドロテアとフェルディナント、ローレンツはそれぞれ納得した表情を浮かべた。
「ちなみにその”黒の工房の本拠地以外の拠点”は私達――――――”灰獅子隊”だけで潰せるのですか?規模は結社程ではないとはいえ、”黒の工房”は”裏”の勢力の上”魔女”の一族のように遥か昔から存在していて、”黄昏”の件の為に力を蓄え続けていたとの事ですから、万が一”本拠地を放棄せざるを得ない状況”になった時に備えて、”本拠地以外の拠点”は複数存在していると思われるのですが。」
「はい、その指摘通り拠点は複数あります。――――――レン皇女殿下。」
「ええ。――――――これが”黒の工房の本拠地以外の拠点”よ。」
デュバリィの指摘に頷いたリィンはレンに視線を向け、視線を向けられたレンが端末を操作すると映像用の端末が正面に現れた後3つの光が光っている地図が映像に映った。
「光が3つ……という事はもしかして、”黒の工房の本拠地以外の拠点は全てで3個所”という事ですか?」
「はい。ノルド高原の旧共和国に隣接している高原の山岳地帯、クロイツェン州の”オーロックス峡谷”、ノルティア州の”アイゼンガルド連峰”の3個所になります。」
「どの拠点も”本拠地”の時と同様滅多に人がよらない僻地ばかりのようね。」
「というか、ノルドを除けば今回の戦争でメンフィルに占領された領土内か、メンフィル領に隣接しているエレボニアの領土じゃねぇか……」
「ああ……”本拠地”が俺達によって潰されたにも関わらず、そのような所に逃げ込むとはいい度胸をしているな、”黒の工房”は。」
ツーヤの疑問に答えたリィンの話を聞いたエーデルガルトは真剣な表情で地図を見つめ、呆れた表情で呟いたクロードの言葉にディミトリは僅かに不愉快そうな表情を浮かべて頷き
「ちなみにそれぞれの拠点の”規模”はどのくらいなのかしら?」
ある事が気になっていたプリネは質問した。
「”本拠地以外の拠点”――――――まあ、向こうにとっては”予備の拠点”だけど、規模の違いは多少はあるけどどれも”本拠地”の時程ではないわ。”本拠地”のように異空間の中にある訳でもないし、建造物の規模も地下1F〜2Fまでの3階層の上大きさも大したことないわ。ちなみに大きさは身近な例で言うと………一番大規模な施設で”パンダグリュエルの半分”くらいかしら?」
「全長約250アージュもある"パンダグリュエル”の半分でしたら、約125アージュ相当の建造物という事になりますから、十分大きいじゃありませんか!?」
プリネの疑問に答えたレンの説明と推測を聞いたその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中デュバリィが疲れた表情で指摘した。
「アハハ……それはともかく、その
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