at sweet day
ツークツワンク
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初
ブルネイじゃなくて魚釣島だと思うがな。それは霞もだろう?」
「当たり前じゃない。ブルネイには直接恨みはないけど、魚釣島には恨みしかないもの」
霞と呼ばれた少女はあっけらかんと答える。
「まったく、どうにもこうにも面倒なことばかり……蹴れば内務省と殴り合いか……」
「内務省はこっちを味方だと勘違いしてるから、殴り合いになったら、きっと面倒どころじゃないわ」
「仕方ない……差し戻して各鎮守府受け持ちのパトロール範囲の変更とかで、ブルネイをカバーするように一部修正させてから通すぞ。これでブルネイが文句言ってきたら『ここまで配慮して組んだ計画を蹴るとはどういうことだ』と更迭も狙えるしな」
「今から軍令部に差し戻したら、また夜明かしになるじゃない……」
「悪いが今夜も付き合え。出前、今日も好きに頼んでいいから」
「当たり前じゃない。奮発してもらうわよ」
そう言って、霞は元帥の執務机の脇に並ぶ自分のデスクに向かう。
なんとか夜明け前には片付けたいところだが、今日も執務室で夜明けのコーヒーを飲むことになりそうだ。
夜明けのコーヒーは執務室じゃなくて、ベッドサイドで飲みたいところだが、今夜もそれは叶わなそうだ。
[8]前話 [9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ