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彼願白書
at sweet day
ツークツワンク
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て、いったいどう反応が来るかしら」

四角四面三条、と呼ばれた男の名は、三条河原 征利。
元帥着任からずっと、もっと言えば軍令部総長の頃から、更に遡れば軍令部に入ってからずっと、外部ではその四角い顔をずっとしかめて、常に何かに苛立っていると噂される程度には人相が悪く、更には自分の主張を絶対に曲げない頑固さから付いたアダ名が、『四角四面三条』だ。

「軍令部はわかっていない。私はブルネイに失脚してほしくはあるが、ブルネイが敗北するのは困るんだ。南方の防衛戦力の内、ブルネイの関わる範囲が多すぎる。これが落とされる意味くらいわかっているハズだ。そして、この構想はブルネイの失脚は見込めず、ブルネイの敗北の可能性はわずかにだが拡がる。その時点で却下だ。仮にも古巣の軍令部が、その程度もわからん阿呆の集まりとは思いたくないが」

この構想による命令でブルネイが拒否したり、なんらかの反発をする可能性は、ほぼない。
つまりブルネイの失脚の引き金にはなり得ない。
そして命令遂行による負担でブルネイの防備に隙が出来る可能性は、ままある。
もちろんその隙も、ネームレベルの奇襲や敵の総攻撃でもなければ突けない程度の隙だろうが、堅牢なダムも僅かな亀裂1つで決壊する可能性はあるのだ。
つまりブルネイの敗北の引き金にはなり得る。

そして、成功すればただですら割と多いブルネイシンパが更に増える。
ブルネイの穏便な失脚を願う三条河原としては悪手どころではない。
個人的にはまったくもって気に入らないし、いつかあのふてぶてしい大将の悪人面をおもいっきり真正面から左ストレートでぶちぬきたくはあるが、敗北されれば南方の守りがガタガタになるどころではない影響が出る。
私情を挟める余地がない程度には、ブルネイは重要拠点なのだ。
思い返すほど、三条河原としてはイライラするばかりのことなので考えないことにしているが。

「なら、軍令部からの発案じゃない可能性はどうなのよ?」

「外部の誰かがブルネイの失脚を狙って軍令部に構想を捩じ込んだ。軍令部は事情があって、これを私に通すしかなかった。なるほど、シナリオとしてはあり得るか」

「軍令部の何人か締め上げれば、答え合わせは出来そうね」

「いや、締め上げても答えは吐かんだろう。その程度のものに、軍令部を通せる力はない」

「それなら答えは1つね。ブルネイが嫌いで、外部から軍令部に圧をかけられる力がある組織……そんなの1つしかないじゃない」

少女は右手を顎に添えながら、したり顔で言う。

「内務省、か。リバースド・ナインの件をまだ根に持ってるとしたら、財務省も真っ青になるほどの恨み深さだな」

「下手したら内務省のほうが、あなたよりブルネイが嫌いなんじゃないの?」

「内務省が一番嫌いなのは
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