第16話 千堂のパーフェクトしょっかー教室
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り知らぬところで評価が爆上がりしていると知ったらさすがのゾル大佐も面食らうかも知れないが……。
その後も千堂達は展示を見て周り、時に『解説』を挟みながら一行は楽しい一時を過ごした。
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外に出ると戦闘員達の乗った数台の白バイを先頭として政府公用車が停車していた。よく見ると助手席には増沢がいち早く乗り込んでいた。
「ここでお別れのようだな」
博物館の外で千堂はレレイ達に別れの言葉を言った。
レレイとテュカは驚いたような顔をした。
「「えっ?センドウは?」」
「俺は日本に行く用事があるからこの世界に留まるよ、またオ・ンドゥルゴで会おうな」
レレイは少し、不安げで残念そうな顔をした
「次はいつ、会える?」と小さな声で尋ねた。
「次は日本から帰ってからになるから1週間ぐらいかな」
一瞬、レレイはいっそう残念そうな顔をしたがらすぐに気を取り直していつものようなクールな調子に戻った。
……ロウリィはまるで面白いものを見ているかのようにニヤニヤと笑っていたが。
一時の沈黙がその場を支配する。
「……そう、じゃあまたその時に会おう」
「ああ!じゃあ、またな!!」
千堂は手を降って優しく見送る。
レレイ達が静かに乗り込むと車列は発進し、みるみる内に遠くに行ってしまい、小さくなって見えなくなる。
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数十分ほど千堂は博物館前の広場を散歩しながら深呼吸をして背伸びをした。
ふと、空を見上げる。
やはり自分が生まれ育ったこの世界が一番、落ち着く。
確かにレレイ達の住む異世界も魅力はあり、刺激や驚きには尽きないが慣れ親しんだ空気や価値観、そして偉大で何よりも正しく公平なショッカー(正義)があるこの世界が自分には合っていると思う。
それまで当たり前であったこの世界の常識も異世界に行ってその目で見て比較したからこそ、自分のいる世界……ひいてはショッカーという存在のありがたみや素晴らしさに改めて気づけた。
ショッカーのあるこの世界を誇る気持ち……統一前の昔風の言葉で言うなら『愛国心』というやつだろうか。
向こうの世界では本来、尊いはずの人の命がまるで紙のように簡単に飛ぶ。それは炎龍との戦いやイタリカでの戦いで犠牲になった異世界の民衆のことを思い出せばよく分かることだ。
だが炎龍に襲われたコダ村避難民の生き残りや占領下のイタリカ市民達はショッカー(正義)の下で徐々に希望を取り戻し、前を向いて幸せに生きているという。
そう、ショッカーが関わることで世界の悪い部分は取り除かれ、人
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