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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
十七話〜それぞれの思い
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私が行った作戦は幻術を駆使して背後に回る。相手は士郎さん。当然読まれて攻撃をされる。
そんなことはわかっていた。だからわざと驚いた声を出し、シルエットを出す。
そうすれば攻撃対象になるのはシルエット。その一瞬で右方向に移動し、大技を入れる、というものだ。かなり大量に魔力を消費してしまったが、これで……!


「狙いはよかった。だが、後の事を考えていなかったな」
「え………」


振り返った私が最後に見たのは、自分に迫る真紅の魔力弾だった。



side なのは



士郎君の攻撃でティアナが気絶。模擬戦は終了した。


「相変わらず容赦なしだね………」
「手加減して相手をしたらティアナに失礼だろう?」
「それは………そうだけど……」


ティアナのクロスファイアーシュートをシールドで弾きつつ後退して木々を飛び移り背後に回り込む……という芸当をこともなげに成し遂げた士郎君。もう少しは手加減してあげてもよかったのでは……と思う。


「ううっ…………」


気絶していたティアナが目を覚ます。


「ティアナ、幻術の使いどころもうまくなったし、動きもよくなってたよ」
「でも……悔しいです!今日こそ勝てると思ってたのに………」
「相手の裏の裏を読め。私が教えたことを実践したようだが、さらに裏の裏まで読めなくては私には勝てんぞ」
「あーもう!団体では負けませんからね!!」


切り替えも早くなった。あの一件から士郎君はティアナの事を鍛えてあげることにしたらしい。
おかげでティアナはどんどん指揮官として強くなってきている。状況判断もうまくなったし、視野も広くなった。でも……ティアナと訓練する士郎君を見てるともやもやする。ティアナが強くなって嬉しいはずなのに。そんな二律背反な思いを抱えつつ時間が過ぎて行った。



side ギンガ


ランスさんの発言に私は驚きを隠せなかった。


「訓練はこれだけだ。『俺に攻撃を防がせてみろ』」


防がせるだけ?私だってAランク魔導士だ。それくらいできるに決まってる!



……………………………………………………



「はぁ……はぁ………」
「どうした?もう終わりか?」


なんなんだこの人。Bランクのはずなのに攻撃が当たらない。いや、できない。
まず、シューティングアーツの使い手である私は近づかなければ攻撃できない。
だが……追尾弾、砲撃、バインド、クロスレンジ、どれをとっても一流クラスのこの人はあろうことか3つ4つ平気で併用してくるのだ。明らかにオーバーSレベル魔道士の実力はある。だが、攻撃に威力があるわけではない。かなり食らっているのにダメージが意外に少ないのが証拠だ。



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