第六十六話
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しちゃうよ。
とりあえずこれ以上政宗様の馬に乗ってるわけにもいかないし、ついでにお市をほったらかしにも出来ないからと自分の馬に戻る。
「政宗様、これからどうなさいますか」
小十郎の問いかけに、政宗様は瞬時に表情を引き締めた。
「奥州に一度戻る。……六爪が砕けてるからな、また直しに行かねぇといけないだろうよ」
「また?」
政宗様が腰に差した六爪のうちの一本を抜いてみせる。見事にぱっきりと折られた刀は清々しいもので、余程の激闘が繰り広げられていたのは想像がつく。
「他にも刃こぼれが酷かったりと……真田の奴、何時にも増して張り切ってやがってな。
甲斐の虎が倒れて元気が無いと聞いていたが……」
あー、紛れも無く私のせいです。はい。
でも、良かったって言っちゃいけないのかもしれないけど、幸村君が立ち直ったんなら良かった。
佐助から立ち直らせた分の費用貰おうかしら。
とりあえず、甲斐にはもう用が無いというので、そのまま引き上げて奥州へと戻る事になった。
ゆっくりはしていられないけど、とりあえず奥州に戻れる。
一度戻って来たとはいえ、落ち着かなかったからなぁ……何だか懐かしい気がするわね。
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