第六十三話
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げられるまで気付かなかった、っていうのはあると思うけど。
なんて考えてると、今度はお供四人も私に詰め寄ってくる。
「ってことは、こ、小十郎様は景継様の、はっ、裸を見たってことっすか!?」
「景継様の裸を嘗め回すように見てたとか、ないっすか!?」
「つか、お互い何もつけずに風呂入ってたんですか!?」
話を振った良直もそこまでは知らなかったと動揺してるし。
てか、何で小十郎が私の裸を嘗め回すようにして見なきゃならないのよ。
そんなこと小十郎の耳に入ったら、間違いなく極殺で追い掛け回されるよ?
「……あのね? 小十郎は弟だよ? アンタらじゃあるまいし、そんなことするわけないじゃん」
つか、寧ろそういうことは私がやってましたけどね。
いい身体してんじゃないって言って嘗め回すように見てやると、顔真っ赤にして身体を見られないように
丸くなってガードするのが面白くって面白くって。
「まぁ、あっちは前くらいは隠してたけど、それを剥ぎ取ろうとして小十郎追い回すのが楽しくてね〜。
どのくらい成長したか、お姉ちゃんに見せてごらん?
なんて言って取ろうとすると、涙目になって逃げるからさぁ〜、笑えること笑えること」
風呂以外でもいきなり背後から気配消して近寄って、あの無駄に張りのある尻を鷲掴みにしてやったりとかして
小十郎の反応を楽しんでるんだけど、あんまり言い過ぎると大事になりそうだから黙ってる。
ってか、コレくらい普通に姉弟の戯れじゃないですか。ねぇ? 弟はからかって遊ぶものでしょ? え、違う?
「……それ、ただの痴女じゃないっすか」
孫兵衛ったら〜、そんなこと言って減給だからね、この野郎っ☆
「てか、何で小十郎様と風呂入ってんですか。女風呂行けばいいでしょ、女風呂に」
「男風呂の方が広いしさぁ、それに下手に女風呂行ってんの見られて男じゃないってバレても困るでしょ?
小十郎がいれば一緒に入ろうとする奴いないしさ。兄弟で入ってるならおかしいこと何も無いし、虫除けになってもらってたのよ」
何だか納得したんだかしてないんだが、五人が揃って引いていく。
俺も小夜さんと風呂に入りたい、と言った慶次の言葉に同意していた四人も纏めて重力で軽く潰しておきました。
小十郎だから一緒に入るんであって、誰がお前らなんかと入るかってんだ。
何となくギスギスした空気のまま、本能寺跡へと到着する。
夕暮れ時でカラスが夜が来ることを告げており、何となく辺りは戦の余韻を残しているのか煙たいような気がする。
史実ならば、ここで織田信長が討たれたんだけど……
「ここで魔王が討たれたんだ」
やっぱりここで魔王が討たれたんだ。っ
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