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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第42話:三流と一流の違い
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た。その思案が雑音となり、銃弾の操作が狂いヒュドラは飛び交う銃弾の間を抜けて颯人に接近してきた。
銃撃に失敗したと見るや、颯人は即座に思考を切り替え飛んできた剣をウィザーソードガンで防いだ。モードを剣にしていては間に合わないので、ガンモードのまま飛んできた剣を叩き落とす。
「おらぁっ!?」
「ぐあっ?!」
「ついでにッ!!」
〈コネクト、ナーウ〉
その瞬間、僅かに視界を遮られたのが隙となり接近したヒュドラが颯人の腹に拳を叩き込んだ。更におまけとばかりに、魔法で手元に引っ張り出した剣で無防備となった颯人に斬撃をお見舞いする。
「ははぁっ!!」
「ぐ、う──!?」
この連続攻撃には、流石の颯人もその場で膝をついてしまった。
弦十郎相手に煮え湯を飲まされたヒュドラではあったが、あれは油断などがあったが故の事。これが本来のジェネシス幹部が1人であるヒュドラの実力である。
それはメデューサも同様であった。
「とりゃぁぁぁぁっ!!」
[SPEAR∞ORBIT]
「させるか!!」
〈バリア―、ナーウ〉
翼の技の一つである『天ノ逆鱗』に酷似した、アームドギアを巨大化させ敵に向けて蹴り落とす『SPEAR∞ORBIT』がメデューサに放たれる。恐らくこれが琥珀メイジであれば、障壁は数秒と持たず突き破られるであろうが相手は幹部。障壁はひび割れる事も無く、奏の必殺技を受け止め続けた。
しかし、そこで引き下がる奏ではない。受け止められたのなら、受け止めきれなくなるまで力を込めればいいだけの事。
「まだまだぁぁぁッ!!」
思い返すのは響の戦い方。模擬戦闘による訓練の最中、響は腰のパーツをブースターに変化させて接近の際の速度を上昇させることが度々あった。
同じガングニールであるならば、響に出来て奏に出来ない道理はない。奏は確信を持って自身が更に加速する様を想像すると、両腰のサイドアーマーが変形しブースターになった。二つのブースターが火を噴き、アームドギアを押す力が増す。
「おぉぉぉぉっ!!」
「ちぃっ!?」
忽ち障壁には罅が入り、メデューサは仮面の奥で表情を険しくする。だがその表情は直ぐに笑みに変わった。彼女はどちらかと言えば策を弄するタイプの幹部。その彼女にとって、これだけの時間があれば反撃の算段を立てる事は造作もない事であった。
遂に音を立てて砕けるメデューサの障壁だったが、その瞬間彼女は次の行動に移っていた。そして奏は、彼女が取った行動に驚愕することになる。
「なっ!?」
何とメデューサは、障壁が破れた瞬間巨大になった奏のアームドギアに飛び乗り駆け上がってきたのだ。
これはまずいと、奏は体勢を崩しアームドギアを元の大きさに戻す。足場が消え、メデューサ
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