二人の天才
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な時間稼ぎに出ようとした二人の肩に手を乗せる二人の長髪の人物。彼らともっとも深い関係のある二人が肩に触れたと思うと、青年たちの体にある変化が起きた。
「これは・・・」
「本気か?フリード」
カミューニさんの手首にはメルディさんのマルギティ=センスの模様。対してラクサスさんの背中には、フリードさんが書いたと思われる術式の文字が浮いている。
「えぇ、もちろんよ」
「俺の魔力も貸してやる」
「待ちな!!ベイビー」
メルディさんとフリードさんは自分たちの魔法で二人に魔力を与えるつもりらしい。そんな二人の肩に、さらに手を乗せる人物たち、
「フリードだけじゃないわ」
「雷神衆が力を貸すぜ!!」
フリードさんの肩に手を乗せるエバーグリーンさんとビックスローさん。
「俺たちも仲間だろ?」
「同じギルドなんだから」
「そうだゾ!!」
「デスネ!!」
「全くだな」
メルディの肩に手を乗せているのは、元六魔将軍の5人と、彼らの後ろから青年に目線を合わせる青髪の青年。
「カミューニ。お前にばかり頼ってすまないな」
「いいよぉ、別に。そういうのが俺には合ってるってこった」
互いに聖十大魔道の称号を得ていたもの同士。お互いの思考はよくわかっていた。彼らはニヤリとした後、カミューニが敵へと向き直る。
「俺らの力も使ってくれ、ラクサス」
それだけでは終わらなかった。雷神衆の後ろからさらに三人。自分たちの魔力を託すものたちが現れる。
「俺が年じゃなきゃ、真っ先にその役目を買って出たんだがな。あいにく動けそうにねぇ」
妖精の尻尾最強の魔導士と言われるギルダーツが、苦笑いしながらそう言う。
「ラクサス殿。お主の力があれば、必ず何とかしてくれると信じている」
人類最強と吟われるジュラ。彼もまた、青年の男気に惹かれた人物の一人だった。
「同じ雷の魔導士だ。俺の力はお前によく合うと思うぜ」
大魔闘演武で決着こそつけられなかったものの、お互いの実力を認め合うことができたオルガ。彼らもまた、最強の男たちに向かっていこうとするラクサスに力を貸す。
「俺の術式ではこの人数が限界だ」
「私も。だから二人とも・・・」
「「「「「何とか時間を作ってくれ!!」」」」」
時間をかけずにできる魔力の伝達の限界。正直これでも、メルディとフリードには大きな負担がかかっている。その事を二人もよく理解していた。
「ったく、こいつらの命も任されたら、死ぬわけにはいかなくなっちまったな」
「あぁ。意地でも耐えきらねぇとな」
仲間たちから力を託された二人の集中力は大きく上がっている。フィオーレにて実力者と分類される魔導士たちが力を合わせる
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