62 文化祭準備始まる
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ゃん」
奏子も三河口と同じ料理する班に割り当てられていた。
「頑張ろうね」
「うん」
奏子は照れていた。それぞれの班は話し合いをして、元の授業に戻った。
かよ子が通う小学校ではこの日は放課後に全校清掃を行う予定だった。班分けではまる子、はまじこと浜崎憲孝、そして大野と杉山だった。
(す、杉山君と一緒だ・・・!!)
かよ子は好きな男子と同じ班になれて嬉しかった。
「あ、かよちゃんも一緒の班かあ〜」
「ま、まるちゃん・・・。宜しく!」
(はあ、つまんないわあ〜。大野君と別の班だなんてえ・・・)
冬田は好きな大野と別の班になって残念がっていた。かよ子達五人は校庭の掃除を行う予定だった。
「よし、皆行くぞ!」
大野が呼び掛ける。
「うん!!」
皆は校庭に行った。
「さくら、倉庫から箒と塵取り持って来いよ」
大野が命じた。
「はっ、はいっ」
まる子は道具を取りに行く。
「あ、まるちゃん、私も行くよ!!」
かよ子も手伝いに行った。まる子とかよ子は箒と塵取りを取りに行く。その間に男子達はスコップの準備していた。かよ子、まる子、はまじは草むしりを行う。その時、大野と杉山は大きな切り株を見つけていた。
「大野、この切り株なんだけどどうする?」
「こんなもん、俺達二人で十分だぜっ。俺はスコップで堀起こすからお前は木を引っ張れ」
「オーケー!」
大野がスコップで掘る。そして杉山が切り株を抜こうとする。二人だけでも大変な作業だというのに手伝ってもらおうともしていない。
(やっぱり私、手伝おうかな・・・)
かよ子は思い切って聞いてみた。
「あの、杉山君、大野君・・・」
「何だよ?」
「わ、私も手伝おうか?」
「ああ、大丈夫だよ。草むしりを続けてくれ」
「う、うん・・・」
かよ子は引き下がった。分業した方が効率的なのかなと同時にかよ子は考えた。それともへんなおっちょこちょいやって迷惑かけそうだったからなのか・・・。大野と杉山の二人の力で切り株はなんとか抜く事ができた。
「大野と杉山、スゲーな」
「うん、あんな大きい切り株抜けたんだもんねえ〜」
「うん・・・」
かよ子も二人の凄さに見惚れてしまった。
かよ子の母・まき子は羽柴家にて奈美子と話をしていた。
「もう文化祭の季節なのね」
「うん、まきちゃんもどうかな?」
「ええ。うちの子も楽しむと思うわ」
「そうね」
かよ子は家に帰り、おやつの時間にて母から声を掛けられた。
「かよ子、今月の終わりの休日に隣の健ちゃんの通ってる高校で文化祭があるんだけど、行ってみる?」
「え?うん、行きたいな!」
かよ子はあることを思いついた。
「そうだ、まるちゃんとか誘ってもいい?」
「もちろん、いい
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