第二章
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その彼の行いをたまたま見て松田は怒って虐待を止めろと言ったのだ、すると古館は犬を売ってやるからその金三十万を払えと言って松田は三十万稼いだのだ。
だがその彼にだ、古館は今舐め切った顔で言ったのだ。
「だからその一ヶ月の間の食費だよ」
「それがかよ」
「利子で必要なんだよ、二十万な」
「何っ、二十万!?」
「そうさ、払いなよ」
こう言うのだった。
「犬達を食わせてやった食費もな」
「手前・・・・・・」
松田は古館のあまりもの汚さに歯噛みした、いっそのことぶん殴ろうかと思った。だがここでだった。
「先輩、水臭いですよ」
「そんな話はして下さいよ」
松田の後ろに岡橋と源五郎丸が来ていた、松田は古館家の玄関を開けたままだったがそこから入って来たのだ。
「二十万なら何とかなりますよ」
「俺達もバイトしてますから」
「すぐに持って来ます」
「ちょっと待っていて下さい」
「お前等・・・・・・」
松田は二人の言葉に思わず息を飲んだ、そのうえでこう言った。
「俺の為に」
「じゃあ今からです」
「金持って来ますし」
「先輩がバイトしてるオーナーも呼んでます」
「オーナーにもお話聞いてもらいましょう」
「もう聞いてるわ」
今度は茶色のロングヘアに整った目鼻立ちの妙齢の美女が来た、動きやすい上着とズボンが実によく似合っている。マツダがアルバイトをしているペットショップのオーナーである西原美代子である。
「皆がお金を出す必要はないわ」
「そうなんですか?」
「ええ、だって彼のしていることは犯罪よ」
古館を指差して松田だけでなく岡橋と源五郎丸にも話した。
「犯罪にお金を払うことはないわ」
「犯罪って」
「そうなんですか」
「彼は動物をモデルガンで撃っていたのよ、前からその場面が目撃されていて問題になっていて私も見たわ」
オーナーもだというのだ。
「動物虐待は犯罪よ」
「じゃあ俺達は」
「お金を払う必要はないわ、そして」
オーナーは今度は古館を見据えて彼に告げた。
「貴方の行いは私のツイッターで動画としてあげたわ、ユーチューブからね」
「何っ!?」
「早速炎上しているわ」
こう彼に告げた。
「そして警察にも届けたわよ」
「それじゃあ」
「もう貴方はおしまいよ」
死亡宣告、まさにそれだった。
「そうなったわ」
「くっ・・・・・・」
「もうそのワンちゃん達をどうこう出来ないわよ」
こう言っている間にだった。
パトカーが家の前まで来た、そうしてだった。
そこから出て来た警官達が古館のところに来て彼に言った。
「動物虐待で通報がありまして」
「お話を聞きたいのですが」
「署まで来てくれますか」
「ご同行願います」
「うう・・・・・・」
古館は最早項
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