暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターン8 圧倒!ダブルサイバーVS鉄砲水のHERO!
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『行くぞ、お前ら!』

「え、どういうことなんだな?」

「決まってるだろ、翔を連れ戻すために探しに行くんだよ!」

「でももう食事の時間が」

「いいから行くぞ!」

「そんな〜!」





「どうだ、いたか!?」

「だめだ、こっちにもいないよ!」

「翔、出てくるんだなー!」

 あれからかなり探し回ったけど、いまだに翔は見つからない。まさか、もう島から出て行っちゃったとか?こうなったら、この子にも手伝ってもらうか。デッキからカードを一枚取り出して、ちょっと出てきてくれる、と呼びかける。あ、出てきた。

「じゃあシャーク・サッカー、悪いけど翔を探すの手伝ってくれる?」

「なるほど!じゃあ俺も、相棒?」

 十代もハネクリボーを繰り出して協力を求める。と、二体の精霊はきょろきょろと辺りを見回して、同じ方向にすいすい進んでいく。

「ついて来い、ってことか?」

「なら、ついて行ってみようじゃないの」

「二人とも、一体何が見えてるんだ?俺には今、なにか声が聞こえたのに姿が見えない………」

 まあそんなこんな言いながらも僕らが前を迷わずに歩いているからか、その後をついてくる隼人。と、そこで十代が何かに気づいた。

「翔!」

 なんとそこには、いつの間にか作ってあったらしいイカダに乗っかって今まさに島を離れようとしている翔………というか、あの人まさかあのイカダ一つで海を渡ろうとしてるんだろうか。途中で落っこちたらシャレにならないよ?と、そんなこと言ってる場合じゃないか!
 でも、結局僕の出番は来なかった。相変わらずの反応速度でイカダの上に飛び乗った十代が強引に翔を止めたからだ。あ、二人とも海に落ちた。

「大変だ、清明も早く助けに行かないと!」

「いや、大丈夫でしょ」

「ど、どうしてなんだな!?」

「だってあそこらへん確か」

 そういうが早いが、海中から十代と翔が顔を出す。顔だけじゃなくて胸のあたりまで出てきた。

「…………すっごい浅いもん」

「あー、なるほど」

「逃げるのか、翔」

「「「へ?」」」

 いきなり見知らぬ人の声がして、その場にいた全員がそちらを向く。えっと、明日香と…………あっちのブルー生は一体?

『ついに来たか』

「お、お兄さん!?」

『カイザー………』





「さあかかって来い、遊城十代」

「よし、行くぜ!見てろよ、翔!!」

「選別デュエルかぁ…………僕もやりたかったなあ、カイザーと」

『じゃんけんで負けるお前が悪い。なんであそこでパー出すかなぁ』

「なんだ、君も俺とデュエルしたいのか?」

「え、ええ!もちろんですよカイザ
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