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さすがお兄様な個性を持っていたけどキモい仮面のチートボスにやられた話
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の元相棒であるデヴィット・シールド博士にも会わせてくれた。兄さんは博士の所でアルバイトをしているらしいがほぼ助手みたいな感じだった。
島で色々なアトラクションや発明品とか見せてもらって滅茶苦茶楽しかった。最高の入学祝いだった。
そしてその日の夜、僕は兄さんに連れられて博士の実験室に行った。
何故行くのかと訊けば『最後の贈り物だ』と兄さんは答えた。こんな最高のプレゼントをもらってまだあるなんて、すごすぎると思い何があるのか楽しみにしていた。
そこで、僕の記憶は途絶えた。
目が覚めたのは日本の病院のベッドの上だった。隣にはお父さんとお母さんがいた。
なんでも僕は一週間もの間眠り続けていた。なにがあったのかわからなかった。目が覚めた僕に気付いたお母さんが気を失って倒れたことにさらに混乱した。お父さん曰く、お母さんはまともに寝ておらず、食事もとっていなかったらしい。
しかし、回りを見ても兄さんの姿が無かった。兄さんのことをお父さんに聞けば気難しい顔をしてこう答えた。
「達也は、もう、・・・・居ないんだ」
これは僕が、最高のヒーローになる物語じゃない。
これは俺が、復讐をなそうとする物語だ。
「緑谷、おまえこの進路でいいのか?」
中学校の職員室、教職員の机が合わさってできた島のデスクに座り男性教師は呼び出した受け持ちの生徒にそう問いかける。
「はい、これが自分の進路です。何か不備でもありましたか?」
そう答えるのは放課後呼び出された男子学生。中学生にしては背が高く既に175は越えているだろう。黒髪に碧眼の青年は大人びていて顔も整っているが少し近寄りがたい空気を放っている。
「いや、確認だ。にしても、うちから自衛隊の学校に行こうとするヤツは初めてでな。お前の成績なら雄英も士傑も行けるだろ?個性もお兄さんと同じだしな」
「ご助言、ありがとうございます。しかし、自分はヒーローになるつもりはありません」
ヒーローになるつもりはない。その言葉は、同年代の人間にとっては異質なものだ。誰だって子供のころはヒーローを目指している。それを否定することはとても珍しい。
「そ、そうか、わかった。まだ、春だから気が変わったらいつでも言ってくれ。気を付けて帰れよ」
その言葉に圧を感じたのか担任は少したじろいだ。
では、失礼しました。という言葉とともに男子学生 緑谷出久は職員室を退出した。
「今の、緑谷出久君ですよね?」
「ええ、そうですよ」
出久が退出した後、担任に話しかけたのは同僚の女性教師だった。一学年下のクラスを受け持っているが出久のことを知っていた。
「成績優秀。運動もできる。この前の体力テストで新記録を出して、
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