第六十話
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報ありがとう。てか、情報くれるその真意は?」
「織田の方を抑えてくれるってんなら、利害は一致してるしね。
こっちもあんまり人手を割けない状況だしさ、小夜さんにお任せしちゃおうかと思ってね」
なるほど、私を駒にしようって腹かい。いい度胸してんな、この野郎。
「それに、旦那が惚れた相手だって言うんならさぁ、敵対するわけにいかないっしょ。
あの人、十八年生きてきてやっと女に興味持ったんだから」
「つか、私を嫁にしても子供産めないよ? その辺の事情も調査済みでしょ?」
「まーね。側室でもいいんだよ、要は旦那がきちんと正室を迎えるまでの足がかりになればいいんだから」
この野郎、更に人を踏み台にしようってのか。
……絶対に佐助の弱点探って苛めてやる。好きな女とかいたら、手回しして佐助が覗き魔でストーカーだって言ってやる。
ついでに視姦するのが趣味だとかも言ってやる。
「……何か、恐ろしいこと考えてない?」
「べっつに〜」
女を敵に回した恐ろしさ、たっぷり教えてあげないとね〜。情報料も兼ねて。
「で、織田の動向とかは分かる?」
「それは全然。分身が倒されたから、見失ったしね。ダメ押しで忍隊の奴ら放ってみたけど、皆返り討ちにされちゃったし」
おー……そいつはまた……。
どうであれ、やっぱり向かう目的地は変わらないのね。結局は本能寺に答えがあるって考えても良いのかしら。
佐助に一応お礼を言って、本能寺を目指してまた馬を駆けさせる。
万が一戦うことになった場合、この人数で太刀打ちが出来るのだろうか。そんな不安が少しばかり胸を掠めていた。
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