第二幕その十
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「お魚も食べるよ」
「そうなんだね」
「鮭や鱒、鱈をよく食べるね」
こうしたお魚をというのです。
「茹でたり焼いたり燻製にしてね」
「そうしてだね」
「食べているね」
「そうしているんだね」
「わしは鮭や鱈を一度に十尾は食べているよ」
一度のお食事でというのです。
「いつもね」
「一度に十尾もとは」
ナターシャも聞いて驚くことでした。
「本当に凄いですね」
「ははは、そうして食べて」
「そしてですか」
「この身体にもなるのだよ」
「物凄く大きくて逞しいお身体にですね」
「なるんだよ、だから君達もしっかり食べると」
スカディさんはとても大きな羊肉にかぶりついてお肉を食い千切ってそれを食べながら言うのでした。
「わし等みたいな身体になるぞ」
「なれますか」
「何でも沢山食べるとな」
そうすればというのです。
「しかも健康になるから」
「何でも沢山ですか」
「食べるんだ、いいな」
「わかりました」
ナターシャはスカディさんの言葉に頷きました、そしてです。
皆でご馳走になった後で向こう岸にまで船で乗せてもらって行きました、向こう岸に着くとそちらに降りてです。
バイキングの人達と笑顔で手を振り合ってです、お別れした後で。
王女は皆に黄色い煉瓦の道の上で言いました。
「あの人達がね」
「バイキングの人達ですね」
「オズの国の」
「海の冒険者」
「とても強くて逞しい」
「その人達ですね」
「そうよ、貴方達はまだ会っていなかったみたいだけれど」
それでもとです、王女はナターシャ達五人にお話しました。
「オズの国にはあの人達もいて」
「お会い出来て」
「それで、ですね」
「お話も出来て」
「一緒にお食事も出来て」
「船にも乗せてもらえますね」
「そうなのよ、オズの国ではね」
このお伽の国ではというのです。
「近くにあの人達の村もあって」
「その村からですね」
「オズの国中を冒険しているんですね」
「川も海も」
「そうして普段はその村で暮らしている」
「そうされていますか」
「そうなのよ、ただ戦わないから」
このことはないというのです。
「乱暴ではないからね」
「そうですね、豪快な人達でしたが」
それでもとです、ナターシャは王女に応えました。
「それでもでしたね」
「優しい人達だったわね」
「私達にも」
「そうよ、だからね」
「それで、ですね」
「また機会があれば」
その時にというのです。
「あの人達とね」
「お会いして」
「楽しみましょう」
「わかりました」
「是非ね、オズの国の海や川にいたら」
「お会いすることもですね」
「あるわよ、オズの国をそうした場所を使って移動しているから」
船によってという
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