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ドリトル先生の野球
第二幕その八

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「それが顕著になったのかな」
「だから商店街はどんどん寂れて」
「車道にお店が増えて」
 オシツオサレツも二つの頭で考えました。
「百貨店じゃなくてショッピングセンターとかね」
「そういうのになっていったんだね」
「そうだろうね、だから日本全体を見れば」 
 どうしてもと言う先生でした。
「商店街は衰退しているんだ」
「全体から見て」
「そうなってるんだね」
「どうしても」
「日本のものは」
「そうだろうね、しかし」
 こうも言う先生でした。
「ちゃんと努力している商店街はね」
「今もだね」
「ちゃんと繁盛してるのね」
「八条町の二つの商店街みたいに」
「そうなっているんだね」
「そうだよ、商売も努力だから」
 それあってのものだからというのです。
「ちゃんとしていると」
「いいんだね」
「八条町の二つの商店街も」
「繁盛していて」
「こうした美味しいものも食べられるんだね」
「そうなるんだ、しかし」
 こうも言う先生でした。
「この羊羹は本当に美味しいね」
「全くだよ、食べ過ぎてね」
 見れば王子が一番よく食べています。
「太ってしまうよ」
「ははは、嬉しい悩みだよね」
「そうだよね」
「まあ和菓子は全体的にね」
「カロリーは低いね」
「そうだよ、それにね」
 先生はさらにお話しました。
「食べやすいからね」
「そうそう、甘ったるくなくてね」
「適度な甘さだからね」
「食べやすいから」
「お茶にも合っていて」
「いいんだよね」
「そうそう」
 二人でお話します、そしてです。
 先生はお茶も飲んでまた言いました。
「これもね」
「美味しいね」
「お茶があるとね」
「尚更いいよね」
「丁度三時だし」
「先生は三時になると絶対にティータイムだね」
「それがないと」
 ティータイムでないと、というのです。
「駄目だね、だからね」
「羊羹だけじゃなくて」
「きんつばもあるし」
 見ればそちらもあります。
「そばぼうろもね」
「三段であるね」
「和風のティ―セットだね」
「そうだよね」
「やっぱり三時はね」 
 この時間はというのです。
「ティ―セットだよ」
「和風でも中華風でも」
「アメリカ風でもね」
「三時は絶対にだね」
「ティーセットがあって」
 そうしてというのです。
「素敵だよ」
「そうだね」
「若し三時にお茶とセットがないと」
「先生は調子が出ないね」
「そうなんだ、どうもこの辺りは」  
 先生は王子に少し苦笑いになってお話しました。
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