第一章
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「ギャンブル好きで酒と煙草が好きでな」
「離婚したんだな」
「それで息子は引き取ってらしい」
「そんな人なんだな、タロがあの人見て唸ってたからな」
「気をつけた方がいいか」
「あいつが吠える相手って胡散臭い人だけだろ」
「ああ」
家族は皆このことを知っている、無論父もだ。
「それはな」
「だからな」
「気をつけた方がいいか」
「おかしなことしたらな」
その時はとだ、祐樹は父に言った。何はともあれ一家でお通夜を仕切ったが子供、謙二という彼はお通夜の時に兎角騒いでいて。
父に母子が何かした時に頼むと言われていた祖父の兄から追い出され母親もだった。
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